グッド・オーメンズ

『Good Omens』の日本語翻訳版、『グッド・オーメンズ』の単行本(2007年刊)と文庫本(2019年刊)の下巻比較です。上巻はこちら
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単行本 文庫本

グッド・オーメンズ
ニール・ゲイマン, テリー・プラチェット著 ; 金原瑞人, 石田文子訳 ; [装画, 藤田新策]
東京 : 角川書店, 2007.3.31
ISBN: 9784047915411(上)
ISBN: 9784047915428(下)

グッド・オーメンズ
ニール・ゲイマン, テリー・プラチェット著 ; 金原瑞人, 石田文子訳 ; [カバーイラスト, サイトウユウスケ]
東京 : KADOKAWA, 2019.5.25
ISBN: 9784041083833(上)
ISBN: 9784041083840(下)
P P
差異比較のための原書、英Gollancz版を「Gol1990」「Gol2019」、米Workman版を「Wor1990」、英Corgi版を「Cor1991」「Cor2011」「Cor2014」「Cor2019」、米Berkley版を「Ber1992」、米Ace版を「Ace1996」「Ace2001」、米SFBC版を「SF2006」、翻訳書はフランス語版を「仏1995」「仏2019」、中国版を「中2008」「中2018」、台湾版を「台2017」、ノルウェー版を「諾2018」、韓国語版を「韓2019」、ポルトガル・ポルトガル語を「葡2004」、ブラジル・ポルトガル語版を「葡2019」、スペイン語版を「西2019」、ドイツ語版を「独2020」、ロシア語版を「露2021」「露2022」、インドネシア語版を「尼2021」、トルコ語版を「土2021」、カタロニア語版を「西カ」と表記しています
下巻
グッド・オーメンズ --- よき兆し
4 2 過去十一年間の人類史。 4 2 過去十一年間の人類史におけるある種の出来事の物語。
土曜日(承前)
11 6 それは一九七五年に関する予言。 11 8 それは一九七五年に関する予言。
Gol1990 p138 That was a prediction for 1972.
Wor1990 p158 That was a prediction for 1972.
Cor1991 p209 That was a prediction for 1972.
Ber1992 p190 That was a prediction for 1972.
仏1995 p234 Elle avait prophétisé ça pour 1972.
Ace1996 p195 That was a prediction for 1972.
Ace2001 p190 That was a prediction for 1972.
SF2006 p175 That was a prediction for 1972.
中2008 p153 这是一条为1972年写下的预言。
朗2009 d6-2 That was a prediction for 1972.
Cor2011 p219 That was a prediction for 1972.
Cor2014 p219 That was a prediction for 1972.
台2017 n2797 那是預測一九七二年的事。
中2018 p218 这是一条1972年的预言。
諾2018 p212 Det var en spådom for 1972.
韓2019 p300 이건 1972년에 대한 예언이있어요.
Cor2019 p209 That was a prediction for 1972.
Gol2019 p204 That was a prediction for 1972.
仏2019 p238 Elle avait prophétisé ça pour 1972.
葡2004 p208 Era uma predição para 1972.
葡2019 n3815 Essa foi uma previsão para 1972.
西2019 p212 Esa predicción era para el 72.
独2020 p247 Für das Jahr 1972 schrieb sie
露2011 p255 То есть предсказание относится к 1972 году.
尼2021 p216 Ini ramalan untuk tahun 1972.
土2021 p238 Bu, 1972 senesine dair bir kehanet.
露2022 p256 То есть предсказание относится к 1972 году.
カ2022 p241 Això era una predicció per al 1972.
11 9 情報のかけらを拾っただけなのよ 11 11 情報のかけらを拾っていただけなのよ
11 10 アグネスはすごく遠まわしないい方をするだけだから 11 12 すごく遠まわしないい方をするだけだから
13 2 おおいにあるわけでしょ 13 11 大いにあるわけでしょ
13 14 妙に落ちつかない気分になる。 14 3 妙に落ち着かない気分になる。
13 17 ニュートンはアルコールを飲みたいという衝動に 14 6 アルコールを飲みたいという衝動に
15 7 こなかった 15 17 来なかった
15 13 アナサマは目の前のぼろぼろになったカードのインデックスをめくった。 16 5 アナサマは目の前のぼろぼろになったカードのインデックスをめくった。
Gol1990 p140 Anathema leafed through a battered card index in front of her.
Wor1990 p160 Agnes leafed through a battered card index in front of her.
Cor1991 p212 Agnes leafed through a battered card index in front of her.
Ber1992 p192 Agnes leafed through a battered card index in front of her.
仏1995 p237 Agnès fouilla un classeur à fiches usagé en face d'elle.
Ace1996 p197 Agnes leafed through a battered card index in front of her.
Ace2001 p192 Agnes leafed through a battered card index in front of her.
SF2006 p177 Agnes leafed through a battered card index in front of her.
中2008 p155 安娜丝玛(*Anathema)翻了翻面前一个破破烂烂的卡片索引盒。
朗2009 d6-3 Anathema leafed through a battered card index in front of her.
Cor2011 p222 Agnes leafed through a battered card index in front of her.
Cor2014 p222 Agnes leafed through a battered card index in front of her.
台2017 n2835 阿娜西瑪(*Anathema)翻閱著面前一套破舊不堪的索引卡片。
中2018 p220 安娜丝玛(*Anathema)翻了翻面前一个破破烂烂的卡片索引盒。
諾2018 p215 Agnes bladde gjennom en medtatt boks med arkivkort.
韓2019 p303 아나테마는(*Anathema) 앞에 놓인 낡은 카드 색인을 훌훌 넘겼다.
Cor2019 p212 Agnes leafed through a battered card index in front of her.
Gol2019 p207 Agnes leafed through a battered card index in front of her.
仏2019 p241 Agnès fouilla un classeur à fiches usagé en face d'elle.
葡2004 p210 Anátema rebuscou nos cartões de um ficheiro que tinha à sua frente.
葡2019 n3867 Anathema vascullhou as fichinhas de um fichário velho à sua frente.
西2019 p214 Anatema empezó a hojear un archivo de fichas desgastadas que tenía delante.
独2020 p251 Anathemas Finger tasteten über die Zettel ihres Karteikastens
露2011 p259 Анафема(*Anathema) порылась в потрепанной картотеке.
尼2021 p219 Agnes membolak-balik sebuah kartu indeks yang sudah kumal di hadapanya.
土2021 p241 Anathema önündeki yıpranmiş indeks kartlarını kariştiedı.
露2022 p259 Анафема(*Anathema) порылась в потрепанной картотеке.
カ2022 p244 Anathema va fullejar un arxivador atrotinat que tenia al davant.
15 15 予言自体はどんな順番にでも整理できるんだけど、 16 7 アグネスの予言はでたらめな順に並んでいるんだけど、
16 6 用語索引をつくってきたの。 16 16 用語索引を作ってきたの。
16 7 つくったのよ 16 17 作ったのよ
17 6 小さなできごと 18 1 小さな出来事
17 12 あの人がもとどおりにひっくり返したら、 18 6 みんなでもとどおりにひっくり返したら、
18 3 カンフーとかいろいろ習えるしさ。 18 13 カンフーとかいろいろ習えるしさ。
Gol1990 p142 We could learn marital arts and stuff.
Wor1990 p161 We could learn marital arts and stuff.
Cor1991 p214 We could learn martial arts and stuff.
Ber1992 p194 We could learn marital arts and stuff.
仏1995 p239 On pourrait apprendre les arts martiaux, tout ça.
Ace1996 p199 We could learn martial arts and stuff.
Ace2001 p194 We could learn marital arts and stuff.
SF2006 p178 We could learn marital arts and stuff.
中2008 p156 咱们可以学武术什么的。
朗2009 d6-4 We could learn marital arts and stuff.
Cor2011 p224 We could learn martial arts and stuff.
Cor2014 p224 We could learn martial arts and stuff.
台2017 n2858 我們可以學武術啊什麼的。
中2018 p222 咱们可以学武术
諾2018 p217 Vi kunne lært oss kampsport (*武術) og sånt.
韓2019 p306 무술도(*武術) 배울 수 있을 거고.
Cor2019 p214 We could learn marital arts and stuff.
Gol2019 p208 We could learn marital arts and stuff.
仏2019 p243 On pourrait apprendre les arts martiaux, tout ça.
葡2004 p212 Podíamos aprender artes marciais e essas coisas.
葡2019 n3905 A gente podia aprender artes marciais e coisas assim.
西2019 p216 Podríamos aprender taicuondo (*テコンドー) y todo eso.
独2020 p253 Wir könnten dort Kung Fu und so lernen.
露2011 p260 Мы бы научились там всяким военным искусствам(*武術).
尼2021 p220 Kita bisa belajar bela diri (*武術) dan macam-macam lagi.
土2021 p242 Savaş sanatlanrını (*武術) falan öğrenebilirdik.
露2022 p261 Мы бы научились там всяким бойцовским искусствам(*武術).
カ2022 p246 Podríem aprendre arts maritals i coses d'aquestes.
18 11 シャンバラだよな 19 7 シャンバラだ
19 6 ブライアンは大好きだった。ブライアンはポケットからポテトチップスの空袋を出して、 20 3 大好きなのにな、と思いながら、ポケットからポテトチップスの空袋を出して、
19 12 "性悪な"物質主義 20 3 "草のような"物質主義
19 13 そういってドッグをみつめた。 20 9 アダムがそういってドッグをみつめた。
20 11 いまはもう腐ってしまって、 21 8 いまは腐っていて、
21 13 影が全世界をおおいはじめた。 22 10 影が全世界を覆いはじめた。
21 13 太陽の光はそこから離れたところで黄色く光っている。まるで宗教的情熱にあふれたアマチュア画家が描いたような空だ。 22 10 太陽の光がそれに反射して黄色く光っている。まるで情熱的なアマチュア画家が描いたような空だ。
21 15 最初からやりなおすべきだと思う 22 12 最初からやり直すべきだと思う
22 2 きちんとした形でやりなおせていいんじゃないか 22 17 きちんとした形でやり直せていいんじゃないか
22 5 ペッパーは身ぶるいした。 23 2 ペッパーは身震いした。
22 7 それならふだんから多かれ少なかれみられるものだから。そうではなくて、それよりはるかにたちの悪そうな、うつろで陰うつなものだ。 23 4 それならふだんから多かれ少なかれみられるものだが、それよりはるかにたちの悪そうな、うつろで陰うつなものだ。
22 9 ペッパーは思いきっていった。 23 7 ペッパーは思い切っていった。
22 16 アダムが恐ろしく元気づいていった。 23 15 アダムが恐ろしく勢いづいていった。
23 3 人間も少しつくるよ 24 2 人間も少し作るよ
23 8 恐怖がつのっていたにもかかわらず、 24 8 恐怖が募っていたにもかかわらず、
24 1 風よりも早く移動していく。 25 4 風よりも速く移動していく。
24 5,6 やりなおす 25 7,8 やり直す
24 12 実際は未来をみて"記憶していた"のよ。 25 15 実際は未来を"記憶していた"のよ。
25 1 彼女の書いたことにもとづいて、 26 4 彼女の書いたことに基づいて、
25 6 側らでラジオが小さくなっている。 26 9 かたわらでラジオが小さくなっている。
25 8 兵士らしくふるまえ。 26 11 兵士らしく振る舞え。
25 9 規律正しいりっぱな兵士のようにふるまおう。それからニュートンは、 26 12 規律正しいりっぱな兵士のように振る舞おう。ニュートンは、
25 12 小さな地域という意味だけなんだけど 26 17 小さな地域という意味なんだけど
26 5 はずれたところに変更された。 27 10 離れたところに変更された。
26 6 気にとめるようすもなく、 27 11 気にとめる様子もなく、
26 13 それはあやまりである。 28 1 それは誤りである。
26 15 領地にきたりて、 28 3 領地に来たりて、
27 1 記録をしらべなければならなかったわ 28 6 記録を調べなければならなかったわ
27 3 どれがどこにくるべきか、 28 8 どれがどこに来るべきか、
27 6 つぎのようなことが書かれていた。 28 11 次のようなことが書かれていた。
27 13 これは、アグネスにしてはめずらしく鋭さを欠いている例ね 29 2 これは、なかでもとくにわかりづらい例ね
28 2 地獄の天使たちが彼らとともにくる。三人が立つ。四人と四人は共になり、四人となる。 29 4 地獄の天使たちが彼らとともに来る。三人が立つ。四人と四人はともになり、四人となる。
28 7 われわれ 29 9 我々
29 7 ニュートンがいま考えていることがなんであろうと、 30 12 ニュートンがいま考えていることがなんであれ、
29 9 いますぐハルマゲドンがはじまって、世界が終わっちゃうわけじゃないでしょ? 30 14 いますぐハルマゲドンが始まって、世界が終わっちゃうわけじゃないだろ?
30 8 つぎのようなことを意味している。 31 13 次のようなことを意味している。
31 10 まるでむかしの少年雑誌 32 17 まるで昔の少年雑誌
31 11 みんなひざ小僧をすりむいてて、それに賢い!駄菓子をもって--- 32 17 みんなひざ小僧をすりむいてて、青あざだらけで、なにかというと『すごい!』ていうし---
32 5 このへんの子ども 33 13 この辺の子ども
33 15 ぼくが新しい親をつくってやる。 35 5 ぼくが新しい親を作ってやる。
34 1 新しい友だちがくるんだ。 35 9 新しい友だちが来るんだ。
35 7 町にはきたくなかった。 37 1 町には来たくなかった。
36 1 あたりをみまわした。 37 14 あたりを見回した。
36 6 やみくもにつっこんでいった。 38 1 やみくもに突っこんでいく。
36 9 枝はまがって、 38 5 枝は曲がって、
37 5 停電になってとまったエスカレーターは、四階分の階段になっていた。 39 1 停電になって照明も消えていたが、天井までは階段を四階分あがればいいだけだ。
37 17 木がコンクリートの牢獄の壁を押し破り、 39 14 木がしゃれたコンクリートの牢獄の壁を押し破り、
38 6 梁がもちこたえる見こみはまったくない。 40 3 梁がもちこたえられるはずもなかった。
38 9 それがみわたすかぎりひろがっている。 40 6 それが見渡すかぎり広がっている。
38 10 いつまでも笑い続けた。 40 7 いつまでも笑いつづけた。
38 12 何頭のクジラを観測できるか、 40 9 何頭のクジラを捕獲できるか、
39 3 調査プロジェクトを立ちあげねばならなくなるのではないかと恐れながら。 41 2 調査プロジェクトを立ち上げねばならなくなるのではないだろうか。
39 16 思いきりなぐりつけた。 41 16 ガツンとたたいた。
42 5 ぱちぱち音をたてたり、 44 6 甲高い声で笑ったり、
42 16 ニュートンは人々が魔女を火あぶりにした気持ちがわかった。 44 17 人々が魔女を火あぶりにした気持ちがわかる。
43 1 ぼくにだってアグネスと同じくらいはっきりとわかる。 45 4 ぼくにだってアグネス・ナッターと同じくらいはっきりとわかる。
43 9 どこかでまたガラスの割れるにぎやかな音がして、窓が内側に向かって割れた。 45 13 どこかでまた窓ガラスが割れるにぎやかな音がした。
43 10 ちっともがっかりしたようにはきこえなかった。 45 14 ちっともがっかりしたため息にはきこえなかった。
43 13 あそこはフランスのうちにはいらない。 45 17 あそこはフランスのうちに入らない。
44 8 馬のえさ代として 46 11 馬の飼料代として
45 8 自分のポケットをさぐった。 47 13 自分のポケットを探った。
45 18 南部のおかま野郎ども。 48 6 南部の腰抜け野郎ども。
46 1 ここにきたことがある。 48 7 ここに来たことがある。
46 2 アジラフェールの場合は部屋のなかのどこもさわろうとしなかった。 48 8 アジラフェールとかいうやつの場合は部屋のなかのどこもさわろうとしなかった。
46 8 危険をおかして 48 14 危険を冒して
46 12 シャドウェルは落ちついて考えた。 49 1 シャドウェルは落ち着いて考えた。
48 12 天との密な相互通信を保つのは、 51 13 天とコミュニケーションをするのは、
48 17 ロウソクを七本ともし、 52 1 ロウソクを七本灯し、
48 17 円を囲む適当な場所に定式どおりに置いた。 52 1 円を囲むいくつかの場所に定式どおりに置いた。
50 5 なぜ? 53 6 なぜだ?
50 6 冷たい穴が口をあけているような気がした。 53 8 冷たい穴が口を開けているような気がした。
50 8 そしてさらにつっこんだ。 53 10 そしてさらに突っこんだ。
50 12 戦いに勝つことなのだ。われわれは長いあいだ、 53 14 戦いに勝つことだ。我々は長いあいだ、
50 14 心が冷たいものでおおわれるのを感じた。それでも口をあけて、 53 16 心が冷たいもので覆われるのを感じた。それでも口を開けて、
51 2 われわれはなにも、 54 4 我々はなにも、
51 2 おまえにはほうびを与えよう。 54 4 おまえは表彰されるだろう。
51 5 はかり知れない思し召し 54 7 計り知れない思し召し
51 11 郵便受けのふたがあいて、 54 13 郵便受けのふたが開いて、
51 16 どのようなできごとで戦いの火ぶたを切るのですか? 54 18 どのような形で戦いの火ぶたを切るのですか?
52 3 片づけねばならないことがありまして 55 5 片づけねばならない仕事がありまして
52 4 そんな必要はもうない 55 6 そんな必要はもうないだろう
52 6 ビジネスマンのはしくれとして、 55 8 ビジネスマンの端くれとして、
52 8 ではあとからくるがいい 55 10 ではあとから来るがいい
53 11 「くそったれ!」四千年ぶりの悪態だった。 56 14 「くそったれ!」六千年間で初めての悪態だった。
Gol1990 p159 "Bugger!" he said. It was the first time he'd sworn in more than four thousand years.
Wor1990 p178 "Bugger!" he said. It was the first time he'd sworn in more than four thousand years.
Cor1991 p235 "Bugger!" he said. It was the first time he'd sworn in more than four thousand years.
Ber1992 p215 "Bugger!" he said. It was the first time he'd sworn in more than four thousand years.
仏1995 p266 "Merde!" C'était son premier juron depuis plus de quatre mille ans (*4000年).
Ace1996 p221 "Bugger!" he said. It was the first time he'd sworn in more than four thousand years.
Ace2001 p215 "Bugger!" he said. It was the first time he'd sworn in more than four thousand years.
SF2006 p196 "Bugger!" he said. It was the first time he'd sworn in more than six thousand years.
中2008 p174 "混蛋!" 天使说。这是四千多年来第一次说脏字。
朗2009 d6-10 "Bugger!" he said. It was the first time he'd sworn in more than six thousand years.
Cor2011 p248? (*未確認)
Cor2014 p248 "Bugger!" he said. It was the first time he'd sworn in more than four thousand years.
台2017 n3170 「混蛋!」他說。這是他六千多年以来頭一回開口咒罵。
中2018 p246 "混蛋!" 天使说。这是四千多年来第一次说脏字。
諾2018 p241 <<Faen!>> sa han. Det var første gang på over seks tusen år (*6000年) at han hadde bannet.
韓2019 p339 "빌어먹을!" 그것은 그가4천 년도 넘는 세월 만에 처음 뱉는 욕 이었다.
Cor2019 p238 "Bugger!" he said. It was the first time he'd sworn in more than six thousand years.
Gol2019 p232 "Bugger!" he said. It was the first time he'd sworn in more than six thousand years.
仏2019 p269 "Crotte!" C'était son premier juron depuis plus de six mille ans (*6000年).
葡2004 p232 -Porra! -exclamou. Era a primeira vez que praguejava em mais de quatro mil anos (*4000年).
葡2019 n4350 -Merda! -disse ele. Era a primeira vez que falava palavrao em mais de seis mil anos (*6000年).
西2019 p237 -¡Cabrón!-dijo. Era la primera vez que decía una palabrota desde hacía cuatro mil años (*4000年).
独2020 p282 "Verdammter Mist!" sagte er. Es war sein erster Fluch seit vietausend Jahren(*4000年).
露2011 p290 -Так тебя растак! Азирафаэль выругался впервые за четыре с лишним тысячи лет(*4000年).
尼2021 p244 "Sialan!" katanya. Ini pertama kali dia mengumpat setelah lebih dari enam ribu tahun(*6000年).
土2021 p267 "Hastir!" dedi. Altı bin senedir (*6000年) ilk defa (*初めて) küfrediyordu.
露2022 p289 -Так тебя растак! Азирафаэль выругался впервые за шесть с лишним тысяч лет(*6000年).
カ2022 p271 Collons! va dir. Era la primera vegada que renegava en mes de sis mil anys (*6000年).
53 15 ほとんどすぐに相手がでたが、 56 18 ほとんどすぐに相手が出たが、
54 9 興奮でふるえていた。 57 12 興奮で震えていた。
54 10 人が円陣とロウソクでなにをするかは知っていた。 57 13 人が円陣とロウソクと香ででなにをするかは知っていた。
54 15 ぼろぼろになっても復讐に燃える天使のように 58 3 ぼろぼろになった復讐の天使のように
55 16 ポケットをさぐって、たよりになるロンソンのライターを取り出した。 59 1 ポケットを探って、長年愛用するロンソンのライターを取り出した。
56 3 うたうように唱える。 59 6 歌うように唱える。
56 7,9 われわれ 59 10,12 我々
56 12 シャドウェルは文句を唱え終わると、 59 15 シャドウェルは文句を唱えおわると、
56 18 ふるえながら左手を右手に添えて 60 4 震えながら左手を右手に添えて
57 4 シャドウェルは身ぶるいした。 60 8 シャドウェルは身震いした。
57 5 いままで撃とうと思ったこともなければ、弾のこめ方すらわからない銃だ。 60 9 あえて撃つつもりもないが、弾の抜き方もわからない銃だ。
58 4 人が住んでいないからこそかもしだされる雰囲気であるが。 61 4 人が住んでいないからこそ醸しだされる雰囲気だ。
58 7 クロウリーが冷蔵庫を買ったのは、 61 8 クロウリーが冷蔵庫をもっているのは、
59 6 ファックス機が一台あるが、それは接続されていない。そしてアリの中でもできの悪いやつ並みの性能しかないコンピュータが一台。 62 9 ファックス機が一台と、できの悪いアリ並みの性能しかないコンピュータが一台。
59 10 まだ透明な袋のなかにはいっている。 62 13 まだ透明な袋のなかに入っている。
59 12 だがこのアパートのなかで、クロウリーが少しでも個人的な注意を払っていたのは、 62 15 だがこのマンションのなかで、クロウリーが少しでも真剣に注意を払っていたのは、
59 17 七十年代 63 2 七〇年代
59 17 クロウリーのやっていることにはふさわしくないかもしれない。 63 3 クロウリーのやっていることを表すにはふさわしくないかもしれない。
60 8 問題の鉢植えといっしょにアパートを出て、 63 11 問題の鉢植えといっしょにマンションを出て、
60 9 そしてそれをアパートのどこか目につきやすいところに置くのだ。 63 12 そしてそれをどこか目につきやすいところに置くのだ。
60 15 本物のスケッチだった。 64 1 本物の下絵だった。
60 18 アパートには 64 4 マンションには
61 2 落ちつかない気持ちで過ごしていた。 64 6 落ち着かない気持ちで過ごしていた。
62 14 おおいなる戦いについて、 66 2 大いなる戦いについて、
62-63 われわれ 66-67 我々
62 17 四人の獣 66 5 四つの獣
63 6 できごと 66 12 出来事
64 7 その扉をあけると、 67 16 その扉を開けると、
64 7 ダイヤルをまわした 67 16 ダイヤルを回した
64 11 いくつかのやっとこがあった。 68 2 やっとこがあった。
64 12 魔法瓶を不安そうにみつめる。 68 3 部屋のなかを不安そうにみつめる。
65 2 ひざをまげ、 68 11 膝を曲げ、
65 6 慎重にまわしていく。 68 15 慎重に回していく。
65 14 ドアを十五センチほどあけ、 69 5 ドアを十五センチほど開け、
66 4 自分は税査察官と同じような位置を占めているのだと感じている。 69 13 税査察官と同じような位置を占めているのだと思っている。
66 11 まるで人間のような輩もいる。 70 2 まるで人間のような悪魔もいる。
66 16 意図しているようないい方だった 70 7 意図しているようないい方だ
67 4 ぴくぴくふるえた。 70 13 ぴくぴく震えた。
67 15 まだ完全に五分五分じゃない。 71 5 まだ完全に五分五分じゃない。実際のところ、五分五分にはほど遠い。
68 1 身ぐるみはがれて肉もそがれちまうんだ 71 11 身ぐるみはがれちまうんだ
68 3 留守番電話がでた。 71 11 留守番電話が出た。
68 9 このなかになにがはいっているか、 72 2 このなかになにが入っているか、
68 11 クロウリーのまがった指のところまで届いてとまった。 72 5 クロウリーの指のところまで届いてとまった。
69 6 クロウリーは時間をかせぐためにいった。 72 18 クロウリーは時間を稼ぐためにいった。
70 1 きたるべき戦い 73 13 来たるべき戦い
71 17 悪魔たちは踊りをたしなむ。 75 13 悪魔たちは踊りをたしなむからだ。
73 1 きわめて慎重に調節しなければならなかった。 76 18 きわめて慎重に計らなければならなかった。
73 11 相手の声を録音するテープがまわりはじめ、 77 10 相手の声を録音するテープが回りはじめ、
74 1 部屋のなかにあれがあるだけで落ちつかなかった。 77 18 部屋のなかにあれがあるだけで落ち着かなかった。
75 1-3 のぼってくる 79 1-3 上がってくる
75 4 ドアをあけた。 79 4 ドアを開けた。
75 6 わしの力ははかり知れないぞ! 79 6 わしの力は計り知れないぞ!
75 8 なぜそんなふうに手をかまえてらっしゃるの? 79 8 なぜそんなふうに手を構えてらっしゃるの?
75 12 シャドウェルの手をとろうとした。 79 11 シャドウェルの手を取ろうとした。
76 3 部屋にひきずりこまれた。 80 2 部屋に引きずりこまれた。
77 4 シャドウェルは突然ひとりになり、ずたずたになった神経の残骸を通して、自分がいま罪のベッドの上にいることを、かろうじて想起することができた。そして、罪のベッドにひとりでいることは、だれかといっしょにいるよりもましなのか、そうでないのか、すぐには判断できなかった。 81 5 シャドウェルは突然ひとり取り残された。そして、ずたずたになった神経の残骸を通して、自分がいまいるのは罪のベッドの上であることを、かろうじて想起することができた。だが、罪のベッドにひとりでいることは、だれかといっしょにいるよりもましなのか、そうでないのか、すぐには判断できなかった。
77 7 あたりのようすをみた。 81 8 あたりの様子をみた。
77 10 "セクシーな子猫" 81 12 "セクシーな女性"
77 12 ムードをかもし出すことができると思うようになった。 81 14 ムードを醸し出すことができると思うようになった。
77 15 ミスター・バギンズとかいうありがちな名前がついているのだろう。 81 17 ミスター・バギンズとかいう名前がついているのだろう。
78 6 彼の腕の先端にある。 82 8 彼の腕の先端にあった。
78 16 母親はもう死んでしまったけれど、向こうでうまくやっているのかしら、ということを確認したいだけなのだ。 83 1 死んでしまった母親が向こうでうまくやっているのかどうかを確認したいだけだ。
79 11 斧を振りまわしていた。 83 14 斧を振り回していた。
79 12 火が近隣のビルにひろがるのを防げるかどうか、 83 15 火が近隣のビルに広がるのを防げるかどうか、
79 13 黒のベントレーがスリップしながら角をまがってきて、時速百キロをこえるかというスピードで歩道にのりあげた。そして甲高いブレーキ音をたてて古本屋の壁から一センチかそこらのところでとまった。黒いサングラスをかけ、ひどくあわてたようすの若い男がなかから飛び出してきて、 84 1 黒のベントレーがスリップしながら角を曲がってきて、時速百キロを超えるかというスピードで歩道に乗りあげ、甲高いブレーキ音をたてて古本屋の壁から一センチかそこらのところでとまった。黒いサングラスをかけ、ひどくあわてた様子の若い男がなかから飛び出してきて、
80 17 すべての本棚に火がついている。 85 5 部屋中に火がまわっている。
81 3 クロウリーは必死で店内をみまわして 85 9 クロウリーは必死で店内を見回して
81 12 垂直に細い切れこみが入ったような瞳孔をもつ黄色い目があらわになった。 85 18 垂直に細い切れこみが入った黄色い目があらわになった。
81 15 はかり知れない神の計画を呪い、 86 3 計り知れない神の計画を呪い、
82 2 頭上の床がくずれ落ちた。巨人が大きなほえ声をあげながら肩をすくめたように、 86 9 二階の床がくずれ落ちた。巨人が大きなほえ声をあげて肩をすくめたように、
82 11 ウォーダー街のほうへ向かい、 87 2 ウォーダー通りのほうへ向かい、
82 15 だれもが燃える古本屋の放つ光と熱のなかで 87 6 そしてだれもが、燃える古本屋の放つ光と熱のなかで
82 17 雲におおわれて暗くなった空 87 9 雲に覆われて暗くなった空
83 3 側面にとりつけられているところが、ふつうとはちがっている。 88 3 側面にとりつけられていた。
84 4 断固としたようすで 89 5 断固とした様子で
84 10 サンディー・ショー…ショーだろ! 89 12 サンディー・ショー!
85 3 ウエイトレスはたずね、紅茶と白くて固くて乾いたなにかをカウンターごしにわたした。 90 5 ウエイトレスは尋ね、紅茶と白くて固くて乾いたなにかをカウンターごしに渡した。
86 2 たぶん何百万ものちがう問題がRAMのなかにはいっているんだ 91 4 たぶんいろんなジャンルがごまんとRAMのなかにはいっているんだ
87 2 ボタンを押し続け、 92 5 ボタンを押しつづけ、
87 13 何千年ものあいだ待ち続けたとき 92 17 何千年ものあいだ待ちつづけたとき
88 4 (ビッグ・テッドは腹がすくと 93 9 ビッグ・テッドは腹がすくと
88 9 完璧なスコアを取り続け、 93 15 完璧なスコアを取りつづけ、
89 11 薄い膜におおわれたようになってしまったのだ。 94 18 薄い膜に覆われたようになってしまったのだ。
89 13 四人くることになってる 95 2 四人来ることになってる
90 3 マーク・ボランって、すんげえカッコよかった 95 11 マーク・ボランもそうだ。ボランってすんげえカッコよかった。さあ、Dを押しな
90 9 いつきたの? 95 18 いつ来たの?
90 14 紅茶、冷めてしまうよ 96 6 紅茶が、冷めてしまうぞ
92 9 大男は青ざめたバイク用グローブをつけた手で 98 3 大男は薄青い色のバイク用グローブをつけた手で
92 13 切羽詰まったようすでいった。 98 7 切羽詰まった様子でいった。
93 4 彼は<疫病>がペニシリンについてぶつぶつ文句をいいながら一九四一年に引退したときに、 98 16 彼は<疫病>がペニシリンについてぶつぶつ文句をいいながら一九三六年に引退したときに、
Gol1990 p179 He'd taken over when Pestilence, muttering about penicillin, had retired in 1936.
Wor1990 p199 He had taken over when Pestilence, muttering about penicillin, had retired in 1936.
Cor1991 p263 He'd taken over when Pestilence, muttering about penicillin, had retired in 1936.
Ber1992 p239 He had taken over when Pestilence, muttering about penicillin, had retired in 1936.
仏1995 p297 Il avait assuré la relève quand Pestilence, bougonnant on ne sait quoi à propos de pénicilline, avait pris sa retraite en 1936.
Ace1996 p246 He had taken over when Pestilence, muttering about penicillin, had retired in 1936.
Ace2001 p239 He had taken over when Pestilence, muttering about penicillin, had retired in 1936.
SF2006 p217 He had taken over when Pestilence, muttering about penicillin, had retired in 1936.
中2008 p194 1936年、他接了瘟疫的班。那老家伙退休时嘴里还不停地咒骂着青霉素。
朗2009 d7-7 He had taken over when Pestilence, muttering about penicillin, had retired in 1936.
Cor2011 p275? (*未確認)
Cor2014 p275 He'd taken over when Pestilence, muttering about penicillin, had retired in 1936.
台2017 n3508 瘟疫在一九三六年因盤尼西林而怏怏隠退後、就由汙染接任。
中2018 p273 1936年、他接了瘟疫的班。那老家伙退休时嘴里还不停念叨着青霉素。
諾2018 p267 Han hadde tatt over da Pest mumlet noe om penicillin og pensjonerte segi i 1936.
韓2019 p376 그는 1936년에 '역병'이 페니실린에 대해 불평을 늘어놓으며 퇴식했을 때그 뒤를 이어받았다.
Cor2019 p265 He'd taken over when Pestilence, muttering about penicillin, had retired in 1936.
Gol2019 p255 He'd taken over when Pestilence, muttering about penicillin, had retired in 1936.
仏2019 p301 Il avait assuré la relève quand Pestilence, bougonnant on ne sait quoi à propos de pénicilline, avait pris sa retraite en 1936.
葡2004 p259 Tomara o lugar em 1936, o ano em que Pestilência, resmungando qualquer coisa acerca de penicilina, o abandonara.
葡2019 n4853 Ele assumira o lugar quando Peste, resmungando sobre a penicilina, se aposentara em 1936.
西2019 p261 Él había reemplazado a Pestilencia que, protestando entre dientes contra la penicilina, se retiró en 1936.
独2020 p315 Er hatte die Nachfolge von Pestilenz angetreten, als sie sich im Jahr 1936, nach der Erfindung des Penizillins, in den Ruhestand zurückzog.
露2011 p325 Его взяли в команду на место Чумы, которая удалилась на покой в 1936 году.
尼2021 p269 Dia mengambil alih sewaktu Penyakit Pes pensiun pada tahun 1936 sambil menggumam tentang penisilin.
土2021 p296 Hastalık 1936'da penisilin hakkında homurdana homurdana emekli olduğunda bayraği o devralmiştı.
露2022 p322 Его взяли в команду на место Чумы, которая удалилась на покой в 1936 году.
カ2022 p301 Havia ocupat el lloc quan Pesta, mormolant alguna cosa sobre la penicilina, s'havia retirat el 1936.
93 15 子どもたちが 99 10 <連中>が
94 3 かげなくなるさまざまなにおい 99 13 嗅げなくなるさまざまなにおい
94 9 ブライアンがふるえ声でいった。 100 16 ブライアンが震える声でいった。
94 15 月がのぼった。 100 11 月が昇った。
95 10 不思議そうにあたりをみまわした。 101 7 不思議そうにあたりを見回した。
95 12 「ここはどこかご存じですか?」 101 9 「ここはどこかご存じ?」
96 15 「おおいなる守護天使がやってくる」 102 12 「大いなる守護天使がやってくる」
97 2 おおいなる守護天使ですか?」 102 14 大いなる守護天使(グロ・ボナージュ)ですか?」
97 3 「それはかなり個人的な質問ですねぇ」 103 1 「グロだなんて、かなりぶしつけな質問ですねぇ」
97 3 「つまり、状況が状況ですから。 103 1 「つまり、デリケートな問題ですから。
97 12 「おどろいた」 103 11 「驚いた」
98 2 合唱しはじめたが、その声は高まる風の音にほとんどかき消されそうだった。 104 2 合唱しはじめ、その声は高まる風の音もかき消しそうな勢いだった。
98 4 お尻をなで、 104 4 尻をなで、
98 6 まっとうなキャリアを得たときに忘れてしまった)。 104 6 天職を得たときに忘れてしまった)。
98,100 スイッチボードをなおしてくれる電話修理人 104,106 スイッチボードを直してくれる電話修理人
99 1,6 「イエス様はわたしの親友」 105 2,7 『イエス様はわたしのバディ』
101 3 『イエス様はわたしの親友』 107 5 『イエス様はわたしのバディ』
99 13 善行にはげんだり、 105 14 善行に励んだり、
99 17 「マーヴィンの神の時間」 105 18 『マーヴィンの神の時間』
99 18 完璧な番組構成を作りだした。 106 1 完璧な番組構成を作り出した。
100 3 それはあまりに面倒なことが判明したので、 106 5 それはあまりに面倒だと判明したので、
102 2 固い信仰心をもつ者だけが、 108 8 よみがえった者だけが、
102 3,18 おおいなる戦い 108-109 大いなる戦い
103 1,4 われわれが 109 7,11 わたしたちが
103 14 マーヴィンは口をあけようとしたが、あけられなかった。頭のなかにいる何者かがあたりをみまわした。 110 2 マーヴィンは口を開けようとしたが、開けられなかった。頭のなかにいる何者かがあたりを見回した。
103 17 「なんたること」 110 6 「あらまあ」
104 5 <オール・ウィ・ニード・イス・レイディオ・ガガ>とフレディ・マーキュリーがうたいはじめた。ぼくらに必要なのはラジオ・ガガだって?おれに必要なのはとんずらだ。 110 12 と、フレディ・マーキュリーが「ラジオ・ガガ」を歌いはじめた。おれに必要なのはとんずらだ。
Gol1990 p184 (歌詞あり) All we need is, Radio Gaga, sang Freddie Mercury. All I need, is out, thoght Crowley.
Wor1990 p205 (歌詞あり) All we need is, Radio Gaga, sang Freddie Mercury. All I need is out, thoght Crowley.
Cor1991 p270 (歌詞あり) All we need is, Radio Gaga, sang Freddie Mercury. All I need is out, thoght Crowley.
Ber1992 p246 (歌詞あり) All we need is, Radio Gaga, sang Freddie Mercury. All I need is out, thoght Crowley.
仏1995 p306 (歌詞あり) All we need is, Radio Gaga, chanta Freddie Mercury. Et moi, tout ce dont j'ai besoin, c'est de me tirer, songea Rampa.
Ace1996 p253 (歌詞あり) All we need is, Radio Gaga, sang Freddie Mercury. All I need is, out, thoght Crowley.
Ace2001 p246 (歌詞あり) All we need is, Radio Gaga, sang Freddie Mercury. All I need is, out, thoght Crowley.
SF2006 p223 (歌詞あり) All we need is, Radio Gaga, sang Freddie Mercury. All I need is, out, thoght Crowley.
中2008 p200 (歌詞あり) 我们只需要, 伽伽电台。弗雷迪・墨丘利唱道。我只需要出路、克鲁利心想。
朗2009 d7-8 (歌詞あり) All we need is, Radio Gaga, sang Freddie Mercury. All I need, is out, thoght Crowley.
Cor2011 p283 (歌詞あり) All we need is, Radio Gaga, sang Freddie Mercury. All I need is out, thoght Crowley.
Cor2014 p283 (歌詞あり) All we need is, Radio Gaga, sang Freddie Mercury. All I need is out, thoght Crowley.
台2017 n3615 (歌詞あり) "我們需要的只是, 收音機嘎嘎" 佛萊迪・摩克瑞唱道。我需要的是出路。克羅里心想。
中2018 p280 (歌詞あり) "我们只需要, 伽伽电台。" 。弗雷迪・墨丘利唱道。我只需要出去、克鲁利心想。
諾2018 p274 (歌詞あり) All we need (*need) is, Radio Gaga, sang Freddie Mercury.
韓2019 p386 (歌詞あり) 우리에게 필요한 건 오직 라디오 가가, 프레디 머큐리가 노래했다. 내게 필요한건 오직 빠져나갈 구멍뿐이야, 크롤리는 생각했다.
Cor2019 p273 (歌詞あり) All we hear is, Radio Ga Ga...sang Freddie Mercury. All I need is, out, thoght Crowley.
Gol2019 p264 (歌詞あり) All we hear is, Radio Ga Ga...sang Freddie Mercury. All I need is, out, thoght Crowley.
仏2019 p309 (歌詞あり) All we need is, Radio Gaga, chanta Freddie Mercury. <<Et moi, tout ce dont j'ai besoin, c'est de me tirer>>, songea Rampa.
葡2004 p266 (歌詞あり) All we need is, Radio Gaga, cantou Freddie Mercury. <<Tudo o que eu preciso é de me pirar>>, pensou Crowley.
葡2019 n5000 (歌詞あり) All we hear is, Radio Ga Ga, cantou Freddie Mercury. Tudo o que eu preciso é cair fora daqui, pensou Crowley.
西2019 p268 (歌詞あり)<<All we need is, Radio Gaga>>, cantaba Freddie Mercury. <<Y lo que necesito yo>>, pensó Crowley a raíz de la canción, <<me ha fallado del todo>>.
独2020 p324 (歌詞あり) All we need is, Radio Gaga, sang Freddie Mercury. Wenn der Kerl nicht in der Hölle endet, bekomme ich einen Logenplatz im Paradies, dachte Crowley.
露2011 p335 (歌詞あり) Все что нам нужно(*need) <<Радио Гага>>, пел Фредди Меркьюри
尼2021 p276 (歌詞あり) All we need is, Radio Gaga, Freddie Mercury menyanyi. All I need, is out, Satu-satunya yang kubutuhkan adalah jalan keluar, pikir Crowley.
土2021 p304 (歌詞あり) Tek ihtiyacımız (*need) Radyo Gaga, diye şarkı söyledi Freddie Marcuty.
露2022 p331 (歌詞あり) Все что нам нужно(*need) <<Радио Га-Га>>, пел Фредди Меркьюри
カ2022 p309 (歌詞あり) All we need is Radio Ga Ga, cantava Freddie Mercury.
104 7 マーブルアークのロータリーを時速百四十キロ超で反対方向にぐるっとまわる。 110 13 マーブルアーチのロータリーを時速百四十キロ超で反対方向にぐるっと回る。
104 12 クロウリーが運転席に深くすわり、焦げた『アグネス・ナッターの精緻かつ的確なる予言の書』を繰っているあいだに、ベントレーはロンドンから出ていこうとしていた。 111 4 ベントレーがロンドンから出ていくために走りつづけるなか、クロウリーは運転席に深くすわり、焦げた『アグネス・ナッターの精緻かつ的確なる予言の書』を繰っていた。
104 14 クロウリーは、本の終わり近くに、折りたたんだ紙切れが一枚入っているのに気づいた。 111 6 本の終わり近くに、折りたたんだ紙切れが一枚入っていた。
105 3 もう一度読み、 111 10 その紙をもう一度読み、
106 13,16 われわれ 113 2,5 我々
107 14 ひどく怖がっているようだ。 114 4 ひどく怖がってもいるようだ。
107 17 角をまがった。 114 7 角を曲がった。
109 11 しかし彼らは知っていた。自分たちのまわりで雷をともなった嵐が荒れ狂い、風と雨が打ちつけている。それでも騎士たちの通ったあとは、純粋で絶対的な静寂だった。ほとんど純粋なといったほうがいいかもしれないが、絶対的な静寂なのはまちがいない。 116 11 彼らは自分たちのまわりで雷をともなった嵐が荒れ狂い、車の行き交う音がして、風と雨が打ちつけていることを知っていた。それでも騎士たちの通ったあとは、純粋で死のような静寂だった。ほとんど純粋なといったほうがいいかもしれないが、死のような静寂なのはまちがいない。
110 2 こう叫んだのだ。 117 2 耳障りな声でこう叫んだのだ。
110 18 つぎつぎとそばをかすめていく。 118 2 次々とそばをかすめていく。
111-113 <重傷> 118-121 <重傷害>
114 3 部屋を照らすロウソクは、 121 13 あたりを照らすロウソクは、
114 10 はかり知れないオカルト的資質 122 5 計り知れないオカルト的資質
115 8 <冥界の神秘をさぐる会> 123 1 <冥界の神秘を探る会>
115 13 それとかわいそうなシャドウェルさんのために、上等のレバーをひと切れ。残念だけど…。 123 7 それとシャドウェルさんのために、上等のレバーをひと切れ。あの人、かわいそうに…。
115 18 「もうきたみたいよ、ほら」 123 12 「もう来たみたいよ、ほら」
116 5 高くてふるえる声でいった。 123 17 高くて震える声でいった。
116 13 アメリカン・インディアンの守護霊がつねに重要な小道具になると思っていた。 124 7 アメリカン・インディアンの守護霊がつねに重要な柱だ思っていた。
118 1 降霊会に大切なのは、なんといってもカンキョウだから。ところでカンキョウってどういう字を書くんだっけ。 125 15 降霊会に大切なのは、なんといっても環境だから。
118 12 スクロギー氏がちょっと首をかしげていった。 126 10 スクロギー氏がちょっと不審げにいった。
119 1 マダム・トレイシーは思いきっていった。 126 17 マダム・トレイシーはかまわずにいった。
119 5 なにかきましたよ… 127 3 なにか来ましたよ…
119 6 ほんとうになにかがきた。 127 4 ほんとうになにかが来た。
120 1 霊がこのへんをただよっているみたいだ。 128 1 霊がこの辺をただよっているみたいだ。
120 5 ジュリア・ペトリーは大喜びで、マダム・トレイシーが今度はエクトプラズムを出してくれないかと期待していた。 128 5 ジュリア・ペトリーは大喜びだった。こうこなくちゃ。今度はエクトプラズムを出してくれないかしら。
121 4 自分の心臓のぐあいをよく考えてね 129 4 自分の心臓のことをよく考えてね
121 9 マダム・トレイシーは立ちあがってドアのほうへいき、電灯をつけ、「さあ、出てって!」といった。 129 10 マダム・トレイシーは立ち上がってドアのほうへいき、電灯をつけ、「さあ、出てってください!」といった。
121 11 客たちは途方に暮れて立ちあがった。 129 12 客たちは途方に暮れて立ち上がった。
123 4 巡査部長はあまり期待してないようすでいった。 131 6 巡査部長はあまり期待してない様子で尋ねた。
123 15 風呂場へ向かった。 132 2 バスルームへ向かった。
124 12 ニュートンの目も気にしないで身につけはじめた。 132 15 ニュートンの目も気にしないで着はじめた。
125 17 かぞえられなかった。べつにいいや、とニュートンは思った。 133 2 かぞえられなかった。べつにいいか。
125 8,13 ニュートンにわたした。 133 12,17 ニュートンに渡した。
125 11 余白の部分に短いはげましのコメントを 133 16 余白の部分に短い励ましのコメントを
125 13 サンドイッチをつくらなきゃ。 133 17 サンドイッチを作らなきゃ。
126 2 早くしてねっていうのは、わたしがお湯をほとんど使っちゃったから水しかないの。 134 8 急いでねっていうのは、わたしがお湯をほとんど使っちゃったから手早くしてってこと。
128 3 シャドウェルが目をそらすと、 136 9 目をそらすと、
128 5 ああっ、とシャドウェルはおどろき、 136 10 ああっ、とシャドウェルは驚き、
128 7 シャドウェルは自分の体に戻ろうと、 136 12 自分の体に戻ろうと、
128 10 頭を振ってぼうぜんとした。 136 15 頭を振って憮然とした。
128 13 なにか落ちつかない気分にさせる夢だった。 136 18 なにか落ち着かない気分にさせる夢だった。
128 18 シャドウェルはすぐに咳きこみはじめた。 137 5 そしてすぐに咳きこみはじめた。
129 1 なにか飲みたいとシャドウェルは思った。 137 6 なにか飲みたい。
129 12 おかま野郎か! 138 1 腰抜け野郎か!
130 1 どっかの南部のおかま野郎だ。 138 8 どっかの南部の腰抜け野郎だ。
130 3 "どっか"の南部のおかま野郎じゃありませんよ、シャドウェル軍曹。"あの"南部のおかま野郎です 138 10 "どっか"の南部の腰抜け野郎じゃありませんよ、シャドウェル軍曹。"あの"南部の腰抜け野郎です
131 7 だがかまえた手はおろさなかった。 139 14 だが構えた手はおろさなかった。
131 9 北向き車線の上につくられた仮車道 140 1 北向き車線の上に作られた仮車道
131 12 M6南向き車線を走り続けた。 140 4 M6南向き車線を走りつづけた。
132 5 <重傷> 140 13 <重傷害>
132 9 一からはじめるんだ。 141 2 一から始めるんだ。
134 16 やつの胸は乳首でおおわれている。 143 10 やつの胸は乳首で覆われています。
136 6 たよりになる乗り物をおもちでしょうね 145 4 頼りになる乗り物をおもちでしょうね
136 10 戸棚のなかをさぐって 145 8 戸棚のなかを探って
136 11 奥からほこりにまみれた蛍光グリーンのヘルメットを 145 9 その奥からほこりにまみれた蛍光グリーンのヘルメットを
136 17 シャドウェルにヘルメットをわたした。 145 15 シャドウェルにヘルメットを渡した。
137 3 ききとれないような声でなにかぶつぶついいながら、 146 2 聞き取れないような声でなにかぶつぶついいながら、
138 10 雨水がズボンのなかにしみこんでくる。 147 12 雨水がズボンのなかにしみ込んでくる。
138 12 巡査部長は片目をあけた。 147 14 巡査部長は片目を開けた。
139-140 <重傷> 148-149 <重傷害>
139 9 あけた。 148 11 開けた。
139 13 また魚の雨かと思われたが、 148 15 また魚の雨が降ったが、
139 14 車輪がふがいなくまわっている。 148 17 車輪がふがいなく回っている。
140 5 これがピグボグにいっていたとおり、 149 7 これがピグボグの期待に反して、
140 8 すぐに救急車がくる。 149 10 すぐに救急車が来る。
141 8 前に進んでいるはずの車がいつのまにかいちばんうしろにきてしまったかと思うくらい車がじゅずつなぎになるとか、 150 11 先頭を進んでいるはずの車がいつのまにか最後尾に来てしまったかと思うくらい車が数珠つなぎになるとか、
141 12 とにかく市の中心部からあらゆる方向へのびている。 150 16 とにかくあらゆる方向から市の中心部へのびている。
142 10 どうやらもうなにもできないらしい。 151 15 どうやらもうあてにできないらしい。
143 4 宇宙は自分を求めている、 152 7 宇宙は自分の面倒をみてくれる、
143 5 おおいなる戦いがはじまりつつある。 152 9 大いなる戦いが始まりつつある。
143 6 おれが負ける公算は、 152 10 おれが負ける可能性は、
144 3 車がくることくらいわかるはずだ。 153 8 車が来ることくらいわかるはずだ。
144 4 結局同じ運命をたどるのだから。 153 9 結局同じ運命をたどるんだから。
144 13 断言したりしていた。 154 4 請け合ったりしていた。
144 14 おどろきの目でみつめた。 154 5 驚きの目でみつめた。
146 15 体をはいのぼった。 156 6 体を這いのぼった。
148 5 おそらく、これでいいのだ。 157 16 だから、これでいいのだ。
148 12 それでもクロウリーはまだ健在だった。 158 7 それでもクロウリーはようやくここまで来た。
149 4 前方の交差点の前に、 158 14 前方の高架交差路の前に、
149 14 左手でさぐりあててひざの上に置いた。 159 10 左手で探りあてて膝の上に置いた。
149 16 炎が車をのみこんだ。 159 13 炎が車をのみ込んだ。
149 18 高架交差路の反対側の端には、 159 15 高架交差路の反対側には、
150 15 そしたらほんとうにはじめられるんだ。 160 12 そしたらほんとうに始められるんだ。
151 2 ドッグが遠ぼえをはじめた。 160 14 ドッグが遠ぼえを始めた。
151 4 じっとひざをみつめていた。 161 1 じっと膝をみつめていた。
153 16 アダムは口をあけ、悲鳴をあげた。ふつうの人間には出せない悲鳴だった。その悲鳴はまがりくねって石切り場の外へ出ると、嵐とまじりあい、 163 18 アダムは口を開け、悲鳴をあげた。ふつうの人間には出せない悲鳴だった。その悲鳴は曲がりくねって石切り場の外へ出ると、嵐とまじり合い、
154 5 なにかが徐々にひいていった。アダムの頭が起きあがってふたたび下を向き、目があいた。 164 8 なにかが徐々に退いていった。アダムの頭が起き上がってふたたび下を向き、目が開いた。
154 14 こっちへこいよ。 165 1 こっちへ来いよ。
154 15 すべてがはじまってしまう。 165 2 すべてが始まってしまう。
155 14 わかるだろう、きみが--- 166 3 その、きみが---
158 5 クロウリーはこの旅をベントレーに乗ってはじめた。 168 6 クロウリーはこの旅をベントレーに乗って始めた。
158 11 火の玉に包まれて走るようすは、 168 12 火の玉に包まれて走る様子は、
159 13 みんな南タッドフィールドのもうひとつのギャング団、グリーズィー・ジョンソンとその仲間たちを知っている。 170 17 南タッドフィールドのもうひとつのギャング団、グリーズィー・ジョンソンとその仲間たちのことは、みんな知っている。
160 18 なぐりあいができるくらいの年齢 171 3 なぐり合いができるくらいの年齢
161 1 "ジョンソンの形の穴がぽっかりとあいた世界" 171 5 "ジョンソンの形の穴がぽっかりと開いた世界"
161 10 いなくなったほうがいいっていうと思うよ 171 14 両方いなくなったほうがいいっていうと思うよ
161 12 ウェンズリーデールは冷静に話し続けた。 171 15 ウェンズリーデールは冷静に話しつづけた。
165 15 スクーターが変な音をたてはじめたからだ。 176 7 スクーターが変な音をたて始めたからだ。
166 14 オフホワイトの二十年前のスクーター 177 6 くすんだ白の二十年前のスクーター
166 16 リズミカルな高音のかわりに、プップップップップップッという音しかきこえなかった。 177 8 ビュイーンという音のかわりにきこえたのは、プップップップップップッ……。
167 2 鋭い叫びがひびく硬直した環 177 12 鋭い叫びが響く硬直した環
167 4 その数は倍になっていた。 177 14 その数は倍になっている。
167 9,10 わけがわからなくて 178 5,6 訳がわからなくて
168 9,10 はじめよう 179 3,4 始めよう
168 11 「そんなことをわれわれが信じると本気で思ってるんですか…」だれかがしゃべりはじめた。 179 6 「そんなことを我々が信じると本気で思ってるんですか……」だれかがしゃべり始めた。
171 14 カードを裏向きにしてひざの上にひろげた。 182 14 カードを裏向きにして膝の上にひろげた。
172 5 ワシの巣の向こうにおおいなる灰が降る。 183 5 ワシの巣の向こうに大いなるアッシュが倒れる。
173 6 アナサマとニュートンは歩き続けた。 184 9 アナサマとニュートンは歩きつづけた。
174 6 ペッパーがふたつ向こうの通りまでくると 185 7 ペッパーがふたつ先の通りまでくると
174 8 あのへん、 185 10 あの辺、
174 9 下水利用農場の横をいけば?」 185 11 下水利用農場の横をいけば?白亜坑のそばはいつも乾いているから」
175 9 戦争をはじめるよう命令するやつら 186 12 戦争を始めるよう命令するやつら
176,180,184 タッドフィールド・アドバタイザー 187,191,195 『タッドフィールド・アドバタイザー』
176 10 嬉々として彼らの行動の誤りを指摘する。 187 14 みずからの義務として彼らの行動の誤りを指摘する。
176 14 じつはR・P・タイラーが 187 18 そのせいでR・P・タイラーが
176 15 こんなふうにはじまっている。 188 1 こんなふうに始まっている。
176-179 われわれ 188,190,191 我々
177 1 狭い田舎道をみわたして考えた。 188 5 狭い田舎道を見渡して考えた。
177 10 R・P・タイラーは嵐の雲をみあげた。 188 14 R・P・タイラーは嵐の雲を見上げた。
178 2 角をまがって、 189 7 角を曲がって、
178 2 アズキ色と緑のまじった体色のキジは、不安そうに弧を描いて道路を横切っていった。 189 7 キジは茶と緑の弧を描くように、あわてて道路を横切っていった。
178 7 角をまがり、 189 13 角を曲がり、
178 16 彼らの前を通りすぎようとした。 190 5 彼らの前を通り過ぎようとした。
179 7 急にお腹がすいてきたのに気づいておどろいた。 190 14 急にお腹がすいてきたのに気づいて驚いた。
179 10 わたしが兵役に就いていたころ、わたしは母国の誉れたらんと努めました。 191 1 わたしが兵役に就いていたころは母国の誉れたらんと努めました。
179 11 おどろいたことに、 191 2 驚いたことに、
179 15 まず左にまがればいい。 191 6 まず左に曲がればいい。
179 18 右にまがる。 191 9 右に曲がる。
180 1 標識がでとるが、 191 11 標識が出とるが、
180 7 おおいに希望をもっとる。 191 17 大いに希望をもっとる。
180 7 自分たちはいったいだれを相手に 191 18 いったいだれを相手に
182 9 シェッツィは純血種小型のプードルで、家計に余裕があるにもかかわらず子どもをもたなかった人々しか飼わない種類の犬だが、その犬がドッグによって貞操の危機にさらされていたのだ。 194 3 シェッツィは純血種小型のフレンチプードルだが、その犬がドッグによって貞操の危機にさらされていたのだ。
182 12 きみのばか犬を、 194 5 きみのばかな雑種犬を、
183 10 だめっていわれたら、 195 5 どうしてもだめっていわれたら、
186 1 振り返って片目をあけた。 197 16 振り返って片目を開けた。
187 7 一キロ半ほど向こうで、まがるところをまちがえたんでしょう。 199 5 一キロ半ほど手前で、曲がるところをまちがえたんでしょう。
187 15 アメリカ自動車協会 199 14 自動車協会
188 8 田舎道をバックしていった。 200 7 Uターンして田舎道を引き返していった。
189 7 おおいに関係していたが、 201 6 大いに関係していたが、
189 8 「ヤング!」などと呼ばれて、 201 7 「ヤング!」などと呼び捨てにされて、
190 7 つけくわえる。 202 6 付け加える。
191 4,15 われわれ 203 3,14 我々
191 15 これは単なる手はじめなんだ。 203 14 これは単なる手始めなんだ。
192 10 どこかそのへんだよ。 204 9 どこかその辺だよ。
193 14 正門前でのできごとはつぎのようにして起こった。 205 13 正門前での出来事は次のようにして起こった。
193-195 ダイセンバーガー 205-207 ディーゼンバーガー
194 18 われわれ 207 2 我々
195 2 そして将校はウィンクしてこうつけくわえた。 207 3 将校はウィンクしてこう付け加えた。
195 13 暫定的に機密扱いの査察だ 207 15 暫定条項的に機密化扱いの査察だ
197 10 アナサマはニュートンに手をかして立たせた。 209 14 アナサマはニュートンに手を貸して立たせた。
198 1 親近性が存在するのを知っておどろいていた。 210 2 親近性が存在するのを知って驚いていた。
199 9 それでも人間は、この剣にかぎっては、まちがって使われる可能性が低くなるように、かぎりある力でできるだけの努力はしてきた。おめでたいとでもいっておこう。事故であれ故意であれ、自分たちの惑星が粉々に吹き飛んでしまえば同じことなのに。 211 17 しかし、これほど強力な武器をもってなお、それがまちがって使われる可能性が高くなるように、できるだけの努力をするとは。喜ばしいことだ。故意による使用と事故による使用を人間が区別しているのもおもしろい。
200 11 それまであれこれとさぐりを入れていた衛兵の頭脳は、その身分証のなかにようやく理解できそうな言葉をひとつだけみつけた。「ここに書いてあることはいったいなんだ?」衛兵はうさんくさそうにいった。「われわれがあんたにおかまを差し出さなくてはならない、というのは?」「ああ、ぼくたちは焚きつけが必要なんです」ニュートンはいった。「燃やすんですよ」「なんだって?」「燃やすんです」衛兵は顔をほころばせた。イギリス人は甘ちゃんだときいていたが、どうしてどうして。「やってくれるなあ!」衛兵はいった。そのとき、衛兵の背中の腰のあたりに、なにかが押しつけられた。 212 15 そのとき、衛兵の背中の腰のあたりに、なにかが押しつけられた。
201 4 わたしはこれからのことを後悔することになるわ 213 1 わたしはこれからやらなければならないことを後悔することになるわ
201-203 ダイセンバーガー 213-215 ディーゼンバーガー
202 11 ベトナムで負った傷がうずきはじめた。 214 11 ベトナムで負った傷がうずき始めた。
202 12 どんな厄介なことになるのだろう、と軍曹は考えた。 214 12 どんな厄介なことになるのだろう。
204 11 クロウリーは、最後の五十キロというもの、 216 14 最後の五十キロというもの、
204 13 激しく抵抗し続けた。 216 16 激しく抵抗しつづけた。
204 14 車を走らせ続けることだった。 216 17 車を走らせつづけることだった。
205 3 遮断機があがりはじめた。 217 6 遮断機があがり始めた。
205-206 ダイセンバーガー 217-218 ディーゼンバーガー
205 13 遮断機の下をくぐりぬけ、 217 11 遮断機の下をくぐり抜け、
205 12 銃をかまえた。 217 16 銃を構えた。
205 13 石鹸のことを考え続けていた。 217 17 石鹸のことを考えつづけていた。
206 1 えい、ちくしょう。 218 6 ああ、もう。
206 11 「それくらいのことは平気になんなきゃ」クロウリーはいった。「もう送っちまったんだから、どこへ送ったかなんて心配しないのがいちばんだ」クロウリーはまだぼうっとしているような感じだった。 219 1 「それくらいのことは平気になんなきゃ。もう送っちまったんだから、どこへ送ったかなんて心配しないのがいちばんだ」クロウリーはさらに、興味をそそられたようにいった。
206 16 が、すぐに顔を輝かせた。一台のジープが一直線に門のほうに近づいてくる。いかにも人がつめつめに乗っていて、 219 6 そこへ一台のジープが一直線に門のほうに近づいてきた。人がつめつめに乗っていて、
207 2 クロウリーは明るくなった。 219 10 クロウリーは顔を輝かせた。
207 4 ああ、足になる車がきた 219 12 ああ、足になる車が来た
208 9 同じように疲れきったようすの 220 18 同じように疲れきった様子の
208 10 女の子ではないかとかろうじて判別できる 221 2 女の子とかろうじて判別できる
210 11 ゆっくりまわってやがてとまった。 223 6 ゆっくり回ってやがてとまった。
210 12 ラジオ局の電源は途切れ、 223 7 ラジオ局の電源は跡切れ、
210 15 夜がひろがっていった。 223 9 夜が広がっていった。
210 16 六十億 223 10 五十億
Gol1990 p234 There were five billion people down there.
Wor1990 p258 There were five billion people down there.
Cor1991 p337 There were five billion people down there.
Ber1992 p309 There were five billion people down there.
仏1995 p388 Il y avait cinq milliards (*50億) d'êtres humains, là en bas.
Ace1996 p320 There were five billion people down there.
Ace2001 p309 There were five billion people down there.
SF2006 p278 There were five billion people down there.
中2008 p252 这颗星球上居住着五十亿人。
朗2009 d9-6 There were five billion people down there.
Cor2011 p352 There were five billion people down there.
Cor2014 p352 There were five billion people down there.
台2017 n4543 下面有五十億人口。
中2018 p351 这颗星球上居住着五十亿人。
諾2018 p347 Der nede var det fem milliarder (*50億) mennesker.
韓2019 p486 지구에는 50억 명의 사람들이 있었다.
Cor2019 p342 There were five billion people down there.
Gol2019 p327 There were five billion people down there.
仏2019 p391 Il y avait cinq milliards (*50億) d'êtres humains, là en bas.
葡2004 p330 Havia ali cinco mil milhões (*50億) de pessoas.
葡2019 n6340 Havia cinco bilhões (*50億) de pessoas lá embaixo.
西2019 p333 Allá abojo había cinco mil milliones (*50億) de personas.
独2020 p406 Fünf Milliarden(*50億) Menschen lebten auf der Erde,
露2011 p428 Пять миллиардов(*50億) человек погрузились во мрак
尼2021 p344 Ada lima miliar orang (*50億) di sana.
土2021 p378 Orada beş milyar (*50億) insan vardı.
露2022 p418 Пять миллиардов(*50億) человек погрузились во мрак
カ2022 p386 Allà baix hi havia cinc mil milions (*50億) de persones.
210 17 アリたちに引きわたされることになるのだから。 223 11 アリたちに引き渡されることになるのだから。
211  3 彼がきた 224  3 彼が来た
211 4 彼らが立っているようす 224 4 彼らが立っている様子
211 9 波長を合わせてしまったようだった。 224 11 波長を合わせたようだった。
211 11 彼の基本的性質にもとづく 224 12 彼の基本的性質に基づく
212 17 致命的な危険がふりかかるらしい。 226 1 致命的な危険が降りかかるらしい。
212 18 そのドアは勢いよくあいた。 226 2 そのドアは勢いよく開いた。
213 2 四人の騎士がこの建物からでていったあと、<汚染>のようすについて議論する暇はあまりなかった。 226 4 四人の騎士がこの建物から出ていくまで、彼らのことについて議論する暇はあまりなかった。
214 3 残りあと数秒というところで逆向きにカウントさせることができるのに。そういったものはぜんぜんなくて、 227 5 残りあと数秒というところでとめることができるのに。
214 18 二枚の回路基板を引き抜いた。 228 4 壁のコンセントから二枚の回路基板を引き抜いた。
215 9,10 ねじまわしでまわす 228 15,16 ねじ回しで回す
216 4 知らず知らずのうちに思い浮かぶのではないだろうか。 229 7 知らず知らずのうちに思い浮かぶ。
216 6 アダムは空をみあげた。 229 10 アダムは空を見上げた。
216 10 ドアが勢いよくあいて、 229 15 ドアが勢いよく開いて、
216 15 「あいつら、現実のものとは思えない。ほんとうに悪夢みたいだ」アダムが緊張したようすでいった。 230 6 「あいつらは現実のものじゃないんだ。悪夢みたいなものなんだ」アダムが緊張した様子でいった。
217 4 アダムがはげますようにいった。 230 13 アダムが励ますようにいった。
217 6 おどろいているのか、 230 16 驚いているのか、
217 11 <連中>はそれを無視した。 231 2 アダムと<死>はそれを無視した。
217 14 アダムは落ちついていった。 231 6 アダムは落ち着いていった。
218 6 側溝に流れていく物質のような恐ろしさがあった。 231 16 側溝に流れていく物質のような響きがあった。
219 9 ペッパーはふるえながら片手をあげた。 233 2 ペッパーは震えながら片手をあげた。
219 10 二本の木切れと一本の糸 233 3 二本の木切れと一本のひも
220 3 剣にのみこまれたみたいだった 233 15 剣にのみ込まれたみたいだった
220 4 まるでかげろうのようにふるえはじめた。 233 16 まるでかげろうのように震えはじめた。
224 8 虚言といっていい 237 13 ごまかしといっていい
224 14 ぼくがなにか電気仕事をしようとすると、 237 17 ぼくがなにか電気製品を修理しようとすると、
224 17 女性がうしろへさがって、 238 2 女性がうしろへ下がって、
225 1 「タララララーン」アナサマはいった。「それ、なおして」 238 4 「タラララッタラーン」アナサマはいった。「それ、直して」
225 3 なおしてちょうだい 238 6 修理してちょうだい
225 8 ちゃんとスイッチがなおったことに気づいた。 238 11 ちゃんとスイッチがついたことに気づいた。
225 12 互いに銃を振りまわしたりするのをやめた。 238 15 互いに銃を振り回したりするのをやめた。
226 2 あなたはそれをうまくなおしたのよ。 239 6 あなたはそれをうまく直したのよ。
226 12 それは単なる浅薄な恐怖だった。 240 2 ものの数ではない。
227 1 アダムはアジラフェールをみた。 240 6 アダムの視線はアジラフェールに移った。
227 11 シャドウェルはけげんな顔で天使をにらむと、 240 16 シャドウェルはうさんくさそうに([な])顔で天使をにらむと、
228 11 われわれの側 241 17 わたしたち
229 7 <連中>は目をみはった。 242 13 <連中>は目を見張った。
230 3 そしてしゃべりはじめたが、その声はまるで百万匹の蠅が一斉に飛び立ったような感じだった。それをきいた人間たちは背骨の上から下まで、やすりでこすられたような気がした。 243 10 そしてしゃべり始めたが、その声はまるで百万匹の蠅が一斉に飛びたとうとしているみたいだった。それをきいた人間たちは背骨の上をやすりでこすられたような気がした。
230 15 それにはこうつけくわえねばならない。 244 5 それにはこう付け加えねばならない。
230 18 われわれは世界を救うために世界を破壊しなくちゃいけないってことだな 244 9 世界を救うために世界を破壊しなくちゃいけないってことだな
231 3 それがおまえの宿命だ。 244 12 それが坊主、おまえの宿命だ。
231 13 人間って、けっこうたいへんなことなんだよ。 245 4 人間って、けっこうたいへんなんだよ。
232 6 人間が人間らしくふるまったからって 245 15 人間が人間らしく振る舞ったからって
232 15 はげますようにうなずいた。 246 7 励ますようにうなずいた。
233 6 お互いの顔をみた。 246 16 互いの顔をみた。
233 18 戦いをはじめるより、 247 10 戦いを始めるより、
234 3 アダムは慎重につけくわえた。 247 13 アダムは慎重に付け加えた。
234-235 おおいなる構想 248-249 大いなる構想
234 13 やつはあの二人を困らせている。 248 6 やつはあのふたりを困らせている。
234 14 アジラフェールが立ちあがった。 248 8 アジラフェールが立ち上がった。
234-235 はかり知れない 248-249 計り知れない
235 6 おたずねしているんです。 248 18 お尋ねしているんです。
235 13 われわれ 249 8 我々
236 4 クロウリーがつけくわえた。 249 17 クロウリーが付け加えた。
236 5 「何度も」 249 18 「繰り返し」
236 14 しんきろうのように揺れた。 250 10 蜃気楼のように揺れた。
238 2 けっしていい表わすことができないことだった。 251 14 けっして言い表わすことができないことだった。
238 6 お酒をのみすぎちゃったのかしら 252 3 お酒を飲みすぎちゃったのかしら
239 1 手はじめに 252 17 手始めに
239 5 いったんぼくがなにかをはじめたら、 253 3 いったんぼくがちょっかいを出しはじめたら、
239 8 「とても理性的な態度だね」 253 6 「とても分別のある態度だね」
239 11 われわれ 253 9 わたしたち
240 10 あしたはぼくらの 254 9 明日はぼくらの
241 17 こっちに向かって駆けのぼってくるような音だった。 255 17 地上に向かって駆けのぼってくるような音だった。
242 10 われわれ 256 12 我々
244 1 アジラフェールは剣をかまえた。 258 6 アジラフェールは剣を構えた。
244 16 サンダーガンを果敢に振りまわしていた。 259 3 サンダーガンを果敢に振り回していた。
244 17 たるのなかの足の悪いネズミ 259 6 樽のなかの足の悪いネズミ
245 2 シャドウェルはおどろきもせずうなずいた。 259 9 シャドウェルは驚きもせずうなずいた。
245 11 空に向かって翼がひろがる。 260 1 空に向かって翼が広がる。
245 12 悪魔の翼は天使の翼と同じで、たいていは悪魔のほうが手入れが行き届いている。 260 2 悪魔の翼は天使の翼と同じだ。しかしたいていは天使のほうが手入れが行き届いている。
245 17 おどろくべき老人だよ。 260 7 驚くべき老人だよ。
246 10 ニュートンは上着の折りえりをさぐって、 261 1 ニュートンは上着の折りえりを探って、
246 13 アダムはあたりをみまわした。 261 4 アダムはあたりを見回した。
247 1 アダムはしっかりと自分の領土に立っていた。 261 8 アダムはしっかりと自分の土俵に立っていた。
247 10 方法にたよっているわけではない。 262 3 方法に頼っているわけではない。
247 12 かならず事前に車のまわりをまわって、 262 6 かならず事前に車のまわりを回って、
248 5 車のドアがあいて、ヤング氏が出てきた。 262 15 車のドアが開いて、ヤング氏が出てきた。
248-250 ダイセンバーガー 263-264 ディーゼンバーガー
248 14 目をあけた。 263 6 目を開けた。
249 5 軍曹は一階へ降りていった。 263 12 軍曹は一階へ下りていった。
250 1 壁の父親の古いくたびれたライフルの上にかけた。 264 12 壁にかかっている父親の古いくたびれたライフルの上にかけた。
250 8 おどろいたことに、 265 5 驚いたことに、
250 13 いつだって主にたずねることができると思う 265 10 いつだって主に尋ねることができると思う
251 6 長いあいだ考えたこともなかったことを思い出そうとして。 265 18 長いあいだ考えたこともなかったことを思い出そうとするかのように。
251 13 あたりをみまわして、けげんな顔をして立ちあがった。 266 7 あたりを見回して、けげんな顔をして立ち上がった。
252 10 クロウリーは少しふらふらしながら立ちあがった。 267 6 クロウリーは少しふらふらしながら立ち上がった。
日曜日 --- 残りの人生の最初の日
254 4 アナサマはひどく疲れてぐったりしていた。 270 5 かわいそうに、ひどくショックだったんだろう。
254 7 列車になった気分だったろう。 270 8 列車になった気分だろう。
254 8 なにもかもがおどろきに満ちた人生 270 10 なにもかもが驚きに満ちた人生
254 12 どこか切羽詰まったようなようすの声が、 271 1 どこか切羽詰まったような様子の声が、
255 4 そんなことをたずねたりはできません。 271 7 そんなことを尋ねたりはできません。
255 17 朝食でもつくろうとニュートンは思った。 272 3 朝食でも作ろうとニュートンは思った。
256 5 朝食をつくろうとしたすべての人間 272 9 朝食を作ろうとしたすべての人間
256 14 できごと 273 2 出来事
258 5 逮捕状の送達 274 13 令状の送達
258 7 その報いがなんらかの形で返ってくるのではないかとびくびくしていた。 274 16 その報いがなんらかの形で返ってくるのではないかと思っていた。
258 11 ニュートンの横を通りすぎて、 275 3 ニュートンの横を通り過ぎて、
258 12 われわれ 275 4 我々
258 12 みずからここへこようとしたくらいですが、 275 5 みずからここへ来ようとしたくらいですが、
259 4 おどろきましたか? 275 15 驚きましたか?
259-260 おどろいた。 276-277 驚いた。
259 16 大きな成功をおさめることもできるだろう。 276 10 大きな成功を収めることもできるだろう。
260 6,7 あけた 277 2,3 開けた
261 2 二度とこの箱をあけてはならない 277 13 二度とこの箱を開けてはならない
261 3 この箱をあけた者は、 277 17 この箱を開けた者は、
261 8 鉄張りの小さな箱が入っていた。 278 5 鉄金具のついた小さな箱が入っていた。
261 9,12,17 あけて 278 6,10,15 開けて
261 11 ぼくはコーヒーをいれますから、 278 9 ぼくはコーヒーを入れますから、
262 1 両手をこすりあわせた。 278 17 両手をこすり合わせた。
262 16 あなたとタイプライターの奴隷 279 16 汝とタイプライターの奴隷
263 5 つぎのようなものだった。 280 5 次のようなものだった。
263 18 きたるべき世の中について。 281 1 来たるべき世の中について。
264 5 ふたりの目があった。 281 7 ふたりの目が合った。
264 7 パンの耳からうかがえる 281 9 パンの耳から伺う
264 11 きのうすべてのコンピュータに 281 13 昨日すべてのコンピュータに
264 13 アヒルにえさをやっている背の高い男 281 15 アヒルに餌をやっている背の高い男
265 5 古いベントレーはそう簡単にはつくれない 282 8 古いベントレーはそう簡単には作れない
266 8 つぎになにが起こるかみようと 283 12 次になにが起こるかみようと
267 5 「つまり」クロウリーはいった。 284 11 「つまり」クロウリーはいった。彼はこの件に関して頭が痛くなるほど考えていた。
267 12 もっと良識的になるんだ 285 1 もっと良識的に考えるんだ
268 2,7 はかり知れない 285 11,17 計り知れない
268 7 アヒルにえさ 285 17 アヒルに餌
268 16 できごと 286 8 出来事
269 3 一定不変の手順にしたがって 286 14 一定不変の手順に従って
269 13 部屋のなかにもちこんで食べる。 287 9 部屋のなかにもち込んで食べる。
270 3 すぐに立ちあがってドアをあけた。 287 14 すぐに立ち上がってドアを開けた。
270 7 不安で張りつめていた。 288 2 不安で張り詰めていた。
270 13 できごと 288 9 出来事
271 6 シャドウェルのひざにトレーを置き、彼が食べるのを見守って、食べ終わるとお皿をさげた。 289 2 シャドウェルの膝にトレーを置き、彼が食べるのを見守って、食べ終わるとお皿を下げた。
271 7 シャドウェルにわたした。 289 4 シャドウェルに渡した。
271 18 じわじわと恐怖がわいてきた。 289 16 じわじわと恐怖が湧いてきた。
272-273 あけて 290-291 開けて
273-275 日曜日の午後。イギリスの上空を、ボーイング七四七が西へ向かっていた。~ もしかして、もっとあるかもしれない。日曜の午後に男の子とその飼い犬がいれば、おもしろいことが百万通りくらいできる。 291-293 日曜日の午後。イギリスの上空を、ボーイング747が西へ向かっていた。~ もしかして、もっとあるかもしれない。日曜の午後に男の子とその飼い犬がいれば、おもしろいことが百万通りくらいできる。
Gol1990 p264 It was Sunday afternoon. There were a million exciting things a boy and his dog could be doing on a Sunday afternoon.
Wor1990 p291-292 It was Sunday afternoon. High over England a 747 droned westwards. ~ Maybe even more. There were a million exciting things a boy and his dog could be doing on a Sunday afternoon.
Cor1991 p377-378 It was Sunday afternoon. High over England a 747 droned westwards. ~ Maybe even more. There were a million exciting things a boy and his dog could be doing on a Sunday afternoon.
Ber1992 p349-350 It was Sunday afternoon. High over England a 747 droned westwards. ~ Maybe even more. There were a million exciting things a boy and his dog could be doing on a Sunday afternoon.
仏1995 p434-436 C'était le dimanche après-midi. Très haut au-dessus de l'Angleterre, un 747 vrombissait en direction de l'ouet. ~ Peut-être même plus. Il y a un million de choses passionnantes à faire le dimanche après-midi, pour un gosse et son chien.
Ace1996 p361-362 It was Sunday afternoon. High over England a 747 droned westwards. ~ Maybe even more. There were a million exciting things a boy and his dog could be doing on a Sunday afternoon.
Ace2001 p349-350 It was Sunday afternoon. High over England a 747 droned westwards. ~ Maybe even more. There were a million exciting things a boy and his dog could be doing on a Sunday afternoon.
SF2006 p314-315 It was Sunday afternoon. High over England a 747 droned westwards. ~ Maybe even more. There were a million exciting things a boy and his dog could be doing on a Sunday afternoon.
中2008 p286 星期天下午。英国上空、一架波音747向西飞去。~ 也许更多。在星期天下午、一个男孩和他的狗有一百万种特別刺激的事儿可以做。
朗2009 d10-9 It was Sunday afternoon. High over England a 747 droned westwards. ~ Maybe even more. There were a million exciting things a boy and his dog could be doing on a Sunday afternoon.
Cor2011 p396-397 It was Sunday afternoon. High over England a 747 droned westwards. ~ Maybe even more. There were a million exciting things a boy and his dog could be doing on a Sunday afternoon.
Cor2014 p396-397 It was Sunday afternoon. High over England a 747 droned westwards. ~ Maybe even more. There were a million exciting things a boy and his dog could be doing on a Sunday afternoon.
台2017 n5296 週日午後。有架七四七正嗡嗡飛過英格蘭高空。~ 也許還更多。一名男孩跟他的狗在週日午後足足有一百萬種刺激的事情可以忙。
中2018 p397-398 星期天下午。英国上空、一架波音747向西飞去。~ 也许更多。在星期天下午、一个男孩和他的狗有一百万种特別刺激的事儿可以做。
諾2018 p392 Det var søndag ettermiddag. Høyt over England brummet en 747 vestover.~Kanskje flere, til og med. En gutt og hunden hans hunne gjore en million spennende ting en sondagsettermiddag.
韓2019 p546-548 일요일 오후였다. 잉글랜드 땅 위 높은 하늘에서 747기 한 대가 웅웅거리며 서쪽 으로 날아가고 있었다. ~어쩌면 그보다 더 될지도 모르고. 소년과 개가 일요일 오후에 할수 있는 흥미진진한 일은 백만 가지도 더 있었다
Cor2019 p386-387 It was Sunday afternoon. High over England a 747 droned westwards. ~ Maybe even more. There were a million exciting things a boy and his dog could be doing on a Sunday afternoon.
Gol2019 p373-374 It was Sunday afternoon. High over England a 747 droned westwards. ~ Maybe even more. There were a million exciting things a boy and his dog could be doing on a Sunday afternoon.
仏2019 p439-440 C'était le dimanche après-midi. Très haut au-dessus de l'Angleterre, un 747 vrombissait en direction de l'ouet. ~ Peut-être même plus. Il y a un million de choses passionnantes à faire le dimanche après-midi, pour un gosse et son chien.
葡2004 p366 Era a tarde de domingo. Muito alto sobre Inglaterra, um 747 zumbia em direccao a ocidente. ~Ou talvez ainda mais. Havia um milhão de coisas altamente emocionantes que um rapaz e o seu cão podiam fazer numa tarde de domingo.
葡2019 n7216 Era tarde de domingo. Sobrevoando a Inglaterra, um 747 se dirigia para oeste. ~ Talvez ate mais. Havia um milhao de coisas divertidas que um garoto e seu cachorro podiam fazer numa tarde de domingo.
西2019 p373 Era domingo por la tarde. A lo alto, un 747 sobrevolaba Inglaterra.~O a lo mejor más. Había un millón de cosas divertidas que podían hacer un niño y su perro un domingo por la tarde.
独2020 p454 Sonntagnachmittag. Es gab mindestens eine Million interessante Dinge, mit denen sich ein Junge und sein Hund am Sonntagnachmittag die Zeit vertreiben konnten.
露2011 p486-487 В воскресенье днем. Высоко в небе над Англией с ревом пролетал на запад авиалайнер <<Боинг 747>>. ~ А может быть, даже больше. Воскресный день может подарить множество развлечений мальчику и его собаке.
尼2021 p384 Hari minggu siang. Jauh di atas Inggris, sebuah pesawat 747 menderu ke arah barat. ~ Bahkan mungkin lebih. Ada sejuta kegiatan mengasyikkan yang bisa dilakukan seorang anak alakilaki bersama anjingnya pada hari Minggu siang.
土2021 p423 Pazar, öğleden sonraydi. İngiltere'nin üzerinde, yükseklerde, bir 747 uğuldayarak batıya doğru seyrediyordu. ~Hatta belki daha fazla. Bir pazar, öğleden sonra, bir oğlan çocuğunun köpeğiyle birlikte yapabileceği milyonlarca heyecan verici şey vardır.
露2022 p471-472 В воскресенье днем. Высоко в небе над Англией с ревом пролетал на запад авиалайнер <<Боинг-747>>. ~ А может быть, даже больше. Воскресный день может подарить множество развлечений мальчику и его собаке.
カ2022 p434 Era diumenge a la tarda. Per damunt d'Anglaterra un 747 es dirigia cap a L'oest.~Potser mes i tot. Ni havia un milió de coses emocionants que un noi el seu gos podien fer un diumenge a la tarda.
274 4 なにかしたいことはないかとたずねたので、 292 6 なにかしたいことはないかと尋ねたので、
274 7 こうしていま、ウォーラックはアメリカへ向かっている。それはチケットか飛行機か空港の行き先表示板かなにかに問題があったせいだろう。ほんとに不思議だ。父はイギリスに戻るつもりだったのに。ウォーラックはイギリスが好きだった。アメリカ人にとっては居心地のよい国だから。 292 9 ウォーラックが家といったのはアメリカのことではなかった。もちろん、アメリカには何度も帰国したことがある。けれども、ウォーラックはイギリスが好きだった。イギリスはアメリカ人にとっては居心地のよい国だ。ウォーラックはいつもイギリスを故郷のように感じていた。
275 1 ウォーラックには、なにかいい思いをさせてやらなきゃ、とそのとき全人類の運命をコントロールする力をもっていた存在は考えた。 293 18 なぜなら、そのとき全人類の運命をコントロールする力をもっていた存在が、ウォーラックにはなにかいい思いをさせてやらなきゃ、と考えたからだ
275 12 がっかりしたようすだ。 293 15 がっかりした様子だ。
278 8 太陽は輝き続け、ツグミも鳴き続け、 296 14 太陽は輝きつづけ、ツグミも鳴きつづけ、
278 10 通り抜けできない生け垣だ。 296 16 通り抜けできない生け垣で、
278 10 その向こうには野原がひろがっていて、 296 17 その向こうには野原が広がっていて、
278 12 のぼるためにつくられたような壁 297 1 登るために作られたような壁
278 14 その生け垣を通り抜ける方法はない。 297 2 その生け垣を通り抜けることはできない。
279 2 アダムはあたりを注意深くみまわした。 297 8 アダムはあたりを注意深く見回した。
279 5 生け垣にぽっかり大きな穴があいた。 297 11 生け垣にぽっかり大きな穴が開いた。
279 8 アダムが澄んだ大きな声をはりあげた。 297 15 アダムが澄んだ大きな声を張り上げた。
279 11 また夏はくるけど、 298 1 また夏は来るけど、
279 14 アダムは野原のまんなかで立ちどまった。 298 4 アダムは野原のまんなかで立ち止まった。
280 7 アダムはぬれてどろどろになった犬に追いついた。 298 16 ぬれてどろどろになった犬に追いついた。
280 13 アダムはその木にのぼった。 299 4 アダムはその木に登った
280 18 アダムはドッグをひきつれ、 299 9 アダムはドッグを引き連れ、
281 4 ポケットのなかのつぎのリンゴに手をのばした。 299 13 ポケットのなかのリンゴに手をのばした。
282 3 ブーツじゃなくて靴ひものほどけたスニーカー 300 3 ブーツ、じゃなくて靴ひものほどけたスニーカー
282 4 なにかおもしろそうなものをつついてから犬に向かって投げた棒切れと、 300 4 なにかおもしろそうなものを突ついてから犬に取ってこいといって投げた棒切れと、
282 6 かわいそうなくらいへたくそに吹いているところも。 300 6 その歌が気の毒になるくらいへたくそに吹いているところも。
原注
283 6 高価な梱包をあけてみても、 301 7 高価な梱包を開けてみても、
283 8 製造者の過失あるいは責任である。一、それでも購入者は製造者にお金を与えるチャンスを得たことを幸運に思うべきである。一、たったいま金を払って手に入れたばかりの商品を、 301 8 製造者の過失あるいは責任であるが、それでも購入者は製造者にお金を与えるチャンスを得たことを幸運に思うべきであり、たったいま金を払って手に入れたばかりの商品を
284 3 亭主が文句をたれやがったんで、 302 4 亭主が文句を垂れやがったんで、
284 9 悪魔の踊りはまるで「ソウル・トレイン(ブラック・ミュージックの殿堂といわれるアメリカの人気音楽番組)」に出演した白人バンドみたいだ。 302 11 悪魔の踊りはまるで「ソウル・トレイン(ブラック・ミュージックの殿堂といわれるアメリカの人気音楽番組)」に出演した白人バンドみたいだ。
Gol1990 p168 A demon moves like the British group in the Eurovision Song Contest.
Wor1990 p188 A demon moves like a white band on "Soul Train.""
Cor1991 p248 A demon moves like the British group in the Eurovision Song Contest.
Ber1992 p226 A demon moves like a white band on "Soul Train.""
仏1995 p280 Un démon se déhanche comme un groupe britannique pendant le concours de l'Eurovision.
Ace1996 p232 A demon moves like a white band on "Soul Train.""
Ace2001 p226 A demon moves like a white band on "Soul Train.""
SF2006 p206 A demon moves like a white band on "Soul Train.""
中2008 p183 一个恶魔跳起舞来, 就好像出现在黑人音乐大奖上的白人乐队.
朗2009 (*未確認)
Cor2011 p261 A demon moves like the British group in the Eurovision Song Contest.
Cor2014 p261 A demon moves like the British group in the Eurovision Song Contest.
台2017 n458 魔鬼動起來就像「靈魂列車」節目裡白人樂團的舞步.
中2018 p258 一个恶魔跳起舞来, 就好像出现在黑人音乐大奖上的白人乐队.
諾2018 280 En demon har moves som et hvitt band i TV-programmet <<Soul Train>>.
韓2019 356 악마는 <소울 트레인> 을 부르는 백인 밴드처럼 움직인다.
Cor2019 p251 A demon moves like the British group in the Eurovision Song Contest.
Gol2019 p243 A demon moves like the British group in the Eurovision Song Contest.
仏2019 p284 Un démon se déhanche comme un groupe de Blancs sur une chanson soul.
葡2004 p245 Um demónio move-se como um conjunto branco a interpretar o <<Soul Train>>.
葡2019 n370 Um demonio se move como uma banda de brancos tocando "Soul Train".
西2019 p248 Los demonios se mueven como una orquesta blanca tocando <<Soul Train>>.
独2020 p297 Sie verhalten sich so wie die britischen Teilnehmer am Festival des internationalen Chansons.
露2011 306 Это хуже, чем белые джазисты(*白人ジャズプレイヤー).
尼2021 391 Setan bergerak seperti band orang kulit putih menyanyikan lagu Soul Train.
土2021 280 Bir ibli "Soul Train" programına katılmış beyaz müzik grubu gibi hareket eder.
露2022 p304 Это хуже, чем белые джазисты(*白人ジャズプレイヤー)
カ2022 p285 Un dimoni balla igual que una colla de blancs imitant com ballen els negres en un programa de tele de l'estil Soul Train.
284 13 はかり知れない 302 14 計り知れない
285 1 ナーカーがこちらを向いているのに 303 4 ナーカーが迫ってきているのに
285 14 LPが一枚おまけについてくる。 304 4 LPが一枚ただでもらえる。
286 1 マーヴィンもおどろくかもしれない。 304 5 マーヴィンも驚くかもしれない。
286 6 <ブライアン・アート・デ・クワーフール> 304 10 <ミスター・ブライアンズ・アール・ド・クワフェール>
286 13 まずしっかりしたレンガ塀をみつけること。そして全力で走りながら、頭を低くしてその壁につっこむ。 306 4 まずしっかりしたレンガ塀をみつけ、全力で走りながら、頭を低くしてその壁に突っこむ。
288 5 ジョバンニ・ジャーコポ・カサノヴァ 306 12 ジョバンニ・ヤーコポ・カサノヴァ
288 6 つぎのように明かしている。 306 13 次のように明かしている。
内容紹介文
日2007 (記載なし)
日2019 (記載なし)
Gol1990 そで the world will end on a Saturday. Next Saturday, in fact. Just after tea.
Wor1990 そで the world will end on a Saturday. Next Saturday, in fact. Just before dinner.
Cor1991 裏表紙 the world will end on a Saturday. Next Saturday, in fact. Just after tea...
Ber1992 裏表紙 the world will end on a Saturday. Next Saturday, in fact. Just before dinner.
仏1995 (記載なし)
Ace1996 裏表紙 the world will end on a Saturday. Next Saturday, in fact. Just before dinner.
Ace2001 (記載なし)
仏2005 裏表紙 L'Apocalypse aura lieu samedi prochain, après le thé!(お茶の後)
SF2006 そで the end of the world. Next Saturday. Shortly after dinner.
中2008 (記載なし)
朗2009 (朗読のためカバー無し)
Cor2011 p418 the apocalypes really is due to arrive next Saturday, just after tea? (Google booksでの確認のため現物は未チェック)
Cor2014 裏表紙 the world will end on a Saturday. Next Saturday, in fact. Just after tea...
台2017 (電子書籍のためカバー確認できず)
中2018 裏表紙 世界将在周六迎来 终结。准确来说, 应该是下周六, 晚饭前那会儿。
諾2018 (電子書籍のためカバー確認できず)
韓2019 (現物がカバー無しのため確認できず)
Cor2019 裏表紙 the world will end on a Saturday. Next Saturday, in fact. Just after tea...
Gol2019 裏表紙 The world is due to end next Saturday, just after tea,
仏2019 裏表紙 L'Apocalypse aura lieu samedi prochain, après le thé!(お茶の後)
葡2004 (記載なし)
葡2019 (電子書籍のためカバー確認できず)
西2019 裏表紙 El próximo sábado, para ser exactos, Justo antes de la hora de la cena.(夕食前)
独2020 (記載なし)
露2011 (記載なし)
尼2021 (電子書籍のためカバー確認できず)
土2021 裏表紙 cumartesi günü dünyanın sonu. Önümüzdeki cumartesi. Akşam yemeğinden hemen önce.(夕食前)
露2022 裏表紙 Мир закончится в субботу. В следующую субботу на самом деле. Где-то перед ужином.(夕食前)
カ2022 (記載なし)

比較感想

さて下巻です。
上巻で書き忘れましたが、繰り返しになる動作主体である主語が文庫本では省略されていることが多く、文章がすっきりして読みやすくなっていますね。

上巻と同じくひらがなから漢字への変更が多いですが、漢字をひらがなに開いたものもあります。上巻だと「後に」が「のちに」、「挙げた」が「あげた」、がありましたが、下巻では「側ら」が「かたわら」に、「唱え終わる」の「終わる」や、「走り続ける」「話し続ける」「待ち続ける」「笑い続ける」の「続ける」などの、複合動詞後半が漢字からひらがなに開かれたりしています。複合動詞なら全部開くわけでもなくて、「見回す」「見渡す」などは逆にひらがなから漢字に変わっています。
他に、「風よりも早く」が「風よりも速く」、「途切れ」が「跡切れ」になっていたりといった漢字変更も見られました。

これも上巻と同じく「われわれ」が「我々」になっていて、アジラフェールが自分たちふたりや天国側を指すときに使う「われわれ」に関しては文庫本では「わたしたち」になっているのも同じですが、一カ所(文庫本p256)だけ「我々」になっていました。

ルビ書きの変更は、単行本では「セクシーな子猫」と書いて「セックス・キトゥン」とルビ書きされていたのが文庫本では「セクシーな女性」と書いて「セックス・キトゥン」とルビ書きする変更がなされていたり、単行本では「おおいなる灰が降る」の「灰」に「アッシュ」とルビ書きして、その後に出てくる「トネリコの木」の「トネリコ」にも同じく「アッシュ」とルビ書きしていたのが、文庫本では「大いなるアッシュが倒れる」とそのままカタカナ書きになり、その後の「トネリコの木」に「アッシュ・ツリー」とルビ書きする、といった変更がありました。

それにしても言葉遊びが多いですよねー。多義語や慣用句の言い換えが多く、英語知識がないとなかなか味わい尽くせないのがもどかしい…。まあ作中実写ドラマ版でだって天使と悪魔がお互いの言い回しや語彙にぽかんとしたりもしてますし、人間もぽかんとしたっていいでしょう…。

数字の変更では、上巻と同じく地球人口が単行本の60億から文庫本では50億に変わっていましたが、これは『世界の統計2019』によると原書初版の出版された1990年の世界人口は53億310万人、日本語単行本の出版された2007年は67億060万人なので、日本語版を出す時にその当時の世界人口に修正していたのが、文庫本の出版時に原書の表記("five billion people")に戻したのかなと思われました(ちなみに文庫本の出版された2019年は77億150万人)。

同じく日本語版で変更したと思われる数字の変更にベータマックスの予言があります。単行本、文庫本ともにp11のアナサマの発言、「たとえば"ベータマックスは買ってはいけない"とか。それは一九七五年に関する予言」と書かれている部分が、原書では、'Like, "Do Notte Buye Betamacks". That was a prediction for 1972.'と1972年になっていて、実写ドラマ版ではアジラフェルのセリフとなるエピソード3の1941年のロンドン、スクリプトブックではNo.310の教会のシーンで出てくるアグネスの予言でも「1972年の予言です。"ベータマックスは買うべからず"("Her prophecy for 1972. 'Do no buy Betamacks")」と言われています。この1972年が、日本語版ではソニーが実際にベータ規格のVTRを発売した1975年に修正されているのだと思われますが(参考: ソニー「Sony History 第1章 ビデオもカセットに <ビデオカセット>」)、VHS対ベータのビデオ規格戦争の年にこだわるのは日本語版ならではなのかもしれませんね(笑)
(2020/12/28 日本語版では差異がありませんが他言語との比較のため表に加えました)

数字の変更というと四騎士の元のひとりである疫病の引退年が単行本の1941年から文庫本では1936年に変わっているのですけど、ペニシリンの発見年1928年とも違い、1936年にどんな意味があるのかちょっと不明です。手持ちの原書2019年版では"Pestilence, muttering about penicillin, had retired in 1936"と、文庫本と同じ1936年でした。
コトバンクなどでおおまかなペニシリン史や抗生物質について調べてみたところ、1928年A. Flemingがペニシリンを発見。1938/1939年E. Chain, H. Floreyらが抽出分離に成功し、1940年に臨床的にペニシリンが有効なことを報告(ペニシリンの再発見)。1941年に初の人体での臨床実験も行われ(Penicillin: the Oxford story)治療効果が確認されて実用化が進む。同1941年にはS.A. Waksmanがantibiotic(抗生物質)という名称を提唱。A. Fleming, E. Chain, H. Floreyはともに1945年のノーベル生理学・医学賞を受賞(The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1945)。といった感じ。これだ!という明確な1936年の出来事が見当たりません。なんだろう…。ゲイマン先生はTwitterで"Pestilence retired in the Good Omens world, when antibiotics we're discovered"と言われているのでペニシリン発見年ならぴったりなのですが…よくわかりません。

数字関係では、アジラフェールのセリフで驚くべき違いがありました。
実写ドラマ版エピソード4の天使の昇天時悪態"Oh...fuck!"に説明はありませんが、スクリプトブックNo.478には"Aziraphale swears for the first time in 6,000 years."と書かれていて6000年で初めての悪態ということになっています。原作ではこの前、クロウリーの留守番電話にも悪態をつくので昇天時の悪態は二度目なのですが、この留守番電話への初回「くそったれ!」が文庫本では「六千年間で初めての悪態だった」と書かれているのに対し、単行本では「四千年ぶりの悪態だった」と書かれているのです。おお…単行本では初めてじゃなかったんだ…?!4000年前の初めての悪態って何に対してだったんだろう…洪水とゴルゴタの間といえばなんでしょうね…それこそソドムとゴモラあたりかも…?
手持ちの原書2019年版では"'Bugger!' he said. It was the first time he'd sworn in more than six thousand years."と書かれていて、文庫本と同じく6000年で初めてです。ええー、どうなんだろう…こんな大きな変更、もしかしたら原書でも初版では違ったのでしょうか…???

アジラフェールといえば、これまた上巻と同じくいくつかのセリフが変わっていました。
「ここはどこかご存じですか?」→「ここはどこかご存じ?」
「なんたること」→「あらまあ」
「えい、ちくしょう」→「ああ、もう」
あと、単行本では天からご「ほうび」をもらえるはずだったのが、文庫本では「表彰」されるだけになっていました(笑)

クロウリーのセリフには今回それほど違いはありませんでしたが、タイラーさんに道を聞いたあと単行本ではベントレーをバックさせて道を戻りますけど文庫本ではUターンして戻るという違いがあったり、空軍基地での合流時ベントレーが大破した後、マダム・トレイシーに憑依しているアジラフェールに「おまえの新しい体に紹介してくれないのか?」と言うシーンで、単行本ではここまでやってくるのに気力を使い果たしたようなクロウリーが「まだぼうっとしているような感じ」であったのが、文庫本では「興味をそそられたように」とそんな雰囲気はなく、ちょっと違います。あとへスターからの脅しが単行本では「身ぐるみはがれて肉もそがれちまう」のに、文庫本では「身ぐるみはがれ」るだけになっててちょっとやさしい…(笑)

セリフの変更といえばニュートンのセリフも「世界が終わっちゃうわけじゃないでしょ?」から「世界が終わっちゃうわけじゃないだろ?」に語尾が変わっていたり、アナサマの「タララララーン」が「タラララッタラーン」になったりしていました。原書では"Tra-la"。ラジオドラマ版で言う「Tada!」も好きです。

マダム・トレイシーの単行本でのセリフ「降霊会に大切なのは、なんといってもカンキョウだから。ところでカンキョウってどういう字を書くんだっけ」が文庫本では「降霊会に大切なのは、なんといっても環境だから」だけになっています。漢字がわからないというのは日本語版ならではであろうと思われたので英語ではどう書かれているのだろうと思い原書を確認したら、"It was even better than the candles at creating ambulance. Ambulance was what mediuming was all about."となっていました。"ambulance"がイタリックで書かれておりこれが誤った単語であることが示唆されていて、正しい言葉は書かれていませんが日本語版「カンキョウ」によってこれが"ambience"を覚え間違えている?のだとわかりました(にょろさんに単語を教えていただきました、ありがとうございます!。手持ちの辞書『プログレッシブ英和中辞典』によると「(特徴的な)雰囲気」)上巻でアダムがGrossとGrassを間違える場面では日本語版では地の文で説明が行われていましたが、なるほど、こちらではこのように訳したのですね。しかし文庫本ではこういった文脈もなくなっています。

天使と悪魔について最大の違いだと思われるのは、翼のお手入れについて。
単行本では「悪魔の翼は天使の翼と同じで、たいていは悪魔のほうが手入れが行き届いている」と書かれているのに対し、文庫本ではまったく反対になる「悪魔の翼は天使の翼と同じだ。しかしたいていは天使のほうが手入れが行き届いている」と書かれています。なぜ文庫化時にこのような正反対の変更が行われたのか…。
手持ちの原書2019年版では"Contrary to popular belief, the wings of demon are the same as the wings of angels, although they're often better groomed."と書かれています。後半の"they"がどちらを指すかで訳が反対になってしまいますが、"Contrary to popular belief"と意外性を強調するくらいなので悪魔のほうが手入れが行き届いているのだと思われます。ラジオドラマ版でも翼を広げたクロウリーがマダム・トレイシーに"Demons have wings same as angel's, and often better groomed."と誇らしげに言っていますし、悪魔のほうが手入れが行き届いていると解するほうが自然だと思うのですが…。

上巻と同じく、侮蔑的表現も変更が行われています。
シャドウェルさん発言の"pansy"、「おかま野郎」が「腰抜け野郎」になっているのは上巻と同じですが、空軍基地衛兵がニュートンの言う"fagot"、「焚きつけ」を、"faggot"と間違え「おかま」と解する単行本の会話部分(両方に「ファゴット」とルビ書きされている)は、文庫本では文章まるごと無くなっています(ちなみに上巻の誕生日手品会で女の子が言った「ホモよ」の翻訳が「腰抜けよ」に変わっていましたがこれも"faggot")。
また、偏見というか、単行本では「シェッツィは純血種小型のプードルで、家計に余裕があるにもかかわらず子どもをもたなかった人々しか飼わない種類の犬」と書かれていたのが、これまた文庫本では「シェッツィは純血種小型のフレンチプードル」とだけになっていたりもしました。ファゴットもプードルも、文庫本では無くなっているこれらの部分も手持ちの原書2019年版には書かれています。

そしてこれも上巻と同じく、歌の歌詞も文庫本では削除されていました。


以上です。
また思いついたことがあったら書き足すかもしれません。

お付き合いいただきありがとうございました。
比較作業楽しかったです。いろいろな読みやすさのための工夫や翻訳の見直しが窺えますし、その他いろいろな変更があることもわかりました。いやはや、文庫本巻末に「単行本を加筆・修正のうえ文庫化したものです」とは書かれているものの、こんなにも単行本と文庫本とで違いがあるとは思っていませんでした。

原書は手元にはCorgi2019年Kindle版(後日紙版も入手)とGollancz2019年llustratedのStandard版を持っていて、上記確認&引用する際には両者とも参照しました。一応このGollancz版は出版社が"This edition features a new revised text, approved by Neil Gaiman and the Pratchett Estate, which clears up many typos and errors from previous editions."とサイトに表記しています。

原書初版は1990年。日本語版が出版されるまでにも何度も改訂があったでしょうし、日本語版には原書として初版出版年の著作権情報しかないので、実際にどの版を参照して翻訳されているのかはわかりません。こうして見ると上巻でも下巻でもかなり内容の変更があったりわりと長い文章がなくなっていたりもするので気になりますが、翻訳だけが修正されたのか、原書の変更が反映されているのかは、手持ちの版しか確認しておらず、他の版ではどうなのかわかりません。そもそも原書と多少違いがあっても、翻訳とは一言一句全て逐語的に翻訳されなければならないとまでは思ってはいないのですが…とはいっても、大幅に文章がなかったり内容が大きく変わっていたりすると気になりますよね…。

それにしても、比較を機会に改めて読み直してみてまた楽しく、さらに天使と悪魔に対する愛が深まりました。
この世界を生み出してくださった原作者ふたりの先生に感謝、そして日本語で読ませてくださった日本の出版社と翻訳者のみなさまに感謝を申し上げます。


2020/11/14追記 米Ace1996年版入手
上巻に続き、
下巻にも単行本と文庫本の差異部分のアメリカAce1996年版と英Corgi2019年版及びGollancz2019年版。更に、2017年出版の台湾版との比較を赤字で記載しました。
Ace1996年版は天使の悪態が単行本と同じく4000年ぶりだった!おおー。この改訂にともなう修正は単なる誤記誤植の修正なのか内容を検討しての修正なのか気になりますね。誤記といえば最新Corgi2019年版(p212)及びGollancz2019年版(p207)でも誤記のままの"Agnes leafed through a battered card index front of her"は日本語版(単行本下巻p15、文庫本下巻p16)では修正されています(ニュートンの目の前で予言カードをめくっているのはアグネスではなくアナサマなので"Agnes"は"Anathema"の間違い)。

2020/12/6追記 ドイツ2020年版入手
ドイツ語の2020年第6版を入手したので追加しました。
2020年出版ですけど1996年Ace版や2007年日本語単行本版と同じく天使の悪態が4000年ぶりでした!おおー?Auflageは"版"ですけど"刷"なのかもしれません。おそらくPiper2018年の初版から6刷の可能性が高いです。ラジオ・ガガのくだりは他の版とは違うクロウリーの独白が入っていました。以前アジラフェルに聞いたように、まるで天国に亡命するつもりのように読めますね。
そして疫病の引退年が1936年になっているので、依然として1941年になっているのは今のところ日本語単行本版のみですね。ううむ、不思議。

2020/12/20追記 フランス1995年版(2005年刷)入手
1995年フランス語版を入手したので追加しました。

こちらでも天使の悪態は4000年ぶりでした!そして疫病の引退年は1936年でした。

2020/12/28追記 米Ace2001年版入手
2001年のアメリカAce版を入手したので追加しました。前半の"Hell"が"Hull"になっている変更は大きいですが、後半部分では特に大きな違いは見当たりませんでした。


2021/1/13追記 英Gollancz1990年版入手
1990年のUK初版を入手しました!更新。

2021/2/15追記 米Workman1990年版入手
1990年のUS初版を入手しました!更新。

2021/6/2追記 フランス2019年版入手
フランス語の2019年版を入手したので追加しました。
後半にも大きな変更がありました。前半で原書である英語版の修正に沿うようにニュートンの年齢が変更されていたのと同じく、後半でも天使の悪態が4000年来から6000年で初に変わっていました。そしてなんとその悪態が"Merde!"から"Crotte!"に変わっていました。これまたわざわざの…。前半の"Mon petit"から"Mon cher enfant"への呼びかけの変更といい、探せば他にもありそうですね。

2021/7/2追記 Corgi1991年版入手
Corgiからの初版である1991年版を入手。

2021/7/22追記 Corgi1991年版2011年刷を確認
Google BooksでCorgi2011年版の検索ができるので(プレビューは一部のみ)検索結果を追加しました。確認できなかった箇所は未確認と記載しています。
ゲイマン先生がTumblr「There will...」で書かれていた"martial arts"or"marital arts"問題や、「This is the single most mysterious...」で書かれていた"Anathema"or"Agnes"問題について確認してみたら各版がえらいことになっていた(笑)ので、日本語版では差異がありませんが行を追加しました。

2021/8/9追記 ブラジルポルトガル語2019年版入手
ブラジルポルトガル語の初版は1998年でそれから出版社は変わっていませんが、標題紙に原書の改訂版から見直したと新たな訳者が追記されており、ニュートンの年が23才、天使の悪態が6000年来であることからも修正が反映されていることがわかります(たとえば出版が新しくても英語原書の改訂が反映されていないと、ニュートンの年が26才、天使の悪態が4000年来であることからそれがわかります)。

2021/8/29追記 中国語2018年版入手
中国簡体字版を入手。前半でニュートンの年は26才だったのに続き、後半のこちらでも天使の悪態が4000年来でした。ということは出版年は新しめですけど参照されている原書は旧版のようですね。出版社は違いますが同じ訳者で2008年にも出版されているのでそこから改訂されていないのかもしれません。

2021/9/5追記 ウクライナ・ロシア語2021版入手。
ウクライナで出版されたロシア語版を入手。前半でニュートンの年は26才だったのに続き、後半のこちらでも天使の悪態が4000年来でした。ウクライナでの出版年は2021年ですが、標題紙裏に2012年ロシア語翻訳と書かれているので、書かれた翻訳者も同じことから2012年のロシアで出版されたロシア語版と内容はおそらく同じものであると思います。

2021/9/10追記 中国語2008年版入手
中国簡体字版を入手。

2019/9/20追記 朗読版追加
朗読版(ラジオドラマ版ではなく)を追記しました。権利表示が"HarperCollins2009"なので、おそらく底本はHarperCollins2007年版です。リスニング(も)苦手なので聞き取りが合っているのか若干不安があるのですが…間違っていたら教えてくださいませ。
この時点ですでにニュートンの年齢が23歳、天使の悪態が6000年になっているので、私が持っているAce2001年版より後、この底本であろうHarperCollins2007年より前にこれらの修正が行われたと考えられます。ふうん、ドラマ版を機に修正されたわけではないということになりますね。

2021/10/23追記 インドネシア語2021年版入手
Google Playでインドネシア語版を入手。前半でのニュートンの年は23才、後半のこちらでも天使の悪態が6000年来と原書の改訂が反映されていますが、残念なことにインデックスカードをめくるのはアナセマではなくアグネスになっていましたね。それにしても前半でのプリン出現には驚きました…。

2021/11/27
USのSFBC(The Science Fiction Book Club)50周年記念版を入手。2006年出版。前半のニュートン年齢と同じく、こちら後半の天使の悪態も4000年から6000年に変わっていました。2003年にUKでBCA(Fantasy & SF Book Club)版が出版されておりそちらは未確認なのですが、そちらか、このSFBC2006年版のどちらかを起点に、この大きな修正が行われたということになります(同年2006年にWilliam Morrow版も出版されていますがそちらも未確認)。

Colin Smythe Limitedサイトによると"After the Gollancz edition was set, revisions were made to the text for the Workman edition to make some of the references and humour comprehensible to the American reader"とUK初版であるGollancz1990年版出版後にアメリカ向けに修正が行われUS初版であるWorkman1990年版が出版されたとありましたが、なんと最後の「日曜日」章で、飛行機上のウォーラックに関する節がまるごとこのUS版からの追加であることを知りました(参考: The APF「Good Omens」)ので、表に追加しました。おおー、なんと。前半のクロウリーお気に入りテレビ番組といい、最初のUS初版からすぐに大きな修正が行われていたのですね。同サイトには"The German translation uses the Gollancz version"とも書かれていますが、ドイツでは2020年版と最近の出版でも、ニュートンの年齢修正も天使の悪態修正も、ウォーラックの追加も、原書の内容変更は反映されていません(でも番組名の変更は反映されている不思議。なぜ…)。

2022/2/追記 韓国語2019年版入手
2019年改訂版の2刷を入手。前半でニュートンの年齢が26歳だったのと同等に天使の悪態も4000年で初めてになっていました。韓国では初版が2003年出版でこの改訂版は2019年出版なのですけど、このあたりの原書での改訂は反映されていないもよう。

2022/4/10追記 ノルウェー語2018年版入手
Google Playでノルウェー語版を入手しました。前半でのニュートンの年は23才、後半のこちらでも天使の悪態が6000年来と原書の改訂が反映されていますが、残念なことにこちらノルウェー語版でもインデックスカードをめくるのはアナセマではなくアグネスになっていました。こんなに明らかな誤字なのになぜ翻訳時に気付かれないのか不思議。

2023/3/5追記 Corgi1991年版2014年刷入手
図書館が所蔵していたのでチェックし入力しました。

2023/2/追記 トルコ語2021年版入手
トルコ語2021版を入手。
上巻に続きまして下巻範囲でもβマックスの予言は1972年だしページをめくるのはアナサマだし天使の悪態は6000年で初めてだし疫病さんの引退は1936年だし、と万全です。すばらしいですね。

2023/3/28
SYFY WIRE「Not even the apocalypse could tear these good omens fans from their tattered copies of the novel」を読んでいたらUK版とUS版の違いについて語っている方がいたのでチェックしてみました。
ひとつめは悪魔の踊りについて。日本語版では単行本(下p284)でも文庫本(下p302)でも原注5には「悪魔の踊りはまるで「ソウル・トレイン(ブラック・ミュージックの殿堂といわれるアメリカの人気音楽番組)」に出演した白人バンドみたいだ」と書かれていて同一でしたが、英語原書はじめ他の翻訳版では差異が見られたので表に加えました。UK初版では"A demon moves like the British group in the Eurovision Song Contest."つまり「ユーロビジョン・ソング・コンテストの英国代表みたいだ」と書かれ、US初版では"A demon moves like a white band on "Soul Train.""つまり「「ソウル・トレイン」に出演した白人バンドみたいだ」と書かれていて日本はこちらのタイプですね。上巻「十一年前」章のクロウリーお気に入りテレビ番組名がUK初版では"Cheer"だったのがUS初版では"The Golden Girls"になっていて、その後その改訂が引き継がれていったのとは違い、こちらはその後もUKでの出版とUSでの出版とに分かれたまま継続されていっています。

ふたつめはカバーに記載されている(カバー折り返しのそで部分もしくは裏表紙)内容紹介文(表では最終行に記載しました)。ハルマゲドンが起こるのは次の土曜日の、UK版では"Just after tea"つまり「お茶のすぐ後」になっているのが、US版では"Just before dinner"つまり夕食のすぐ前、になっていました。英国がティータイム基準なのがらしくていいですね。他の版も調査したところ、こちらもUKでの出版とUSでの出版とにほぼ分かれて継続されていました。しかし面白いことにSFBC版のみ"Shortly after dinner"つまり「夕食のすぐ後」と異なります。へえー、なぜわざわざ変えたのでしょうね。

2023/5/3追記 ロシア・ロシア語2022年版入手
ロシア語2022年版を入手。
上巻に続きまして下巻範囲でも、天使の悪態が旧版での4000年から6000年に修正されていました。おー。他に「ラジオ・ガガ」の表記だとかブライアンの「カンフー」発言だとか、微妙に書き方が変えられているものなど見かけました。

2023/7/27追記 スペイン・カタロニア語版入手
特に目新しい部分はなく手堅く修正されているかと思いきや、武術の部分は"maritals"になっていました。

2023/12/6追記 ポルトガル版ポルトガル語2004年版を入手。
ポルトガルのポルトガル語版。
前半でニュートンが26歳ということから予想できていましたが、アジラフェルの悪態も6000年ぶりではなく4000年ぶりでした。他は特に後半の特記事項はなし。

2024/8/3 スペイン語2019年版を入手。
サヨナキドリさんからスペイン語版をいただきました!
前半でニュートンが26歳ということから予想できていましたが、アジラフェルの悪態も6000年ぶりではなく4000年ぶりでした。後半でおっと思ったのは、ブライアンが言及するチベットで習えるものが武術でもカンフーでもなく、テコンドーだと訳されていることでした。これは翻訳者がテコンドーをチベットの武術だと思っているわけではなく、子どもたちの誤り含む会話は日本語版でも独自に工夫して翻訳しているのが見受けられるので、同じような手法なのだろうなと思いました。



大きな違いをまとめました。は深まる…。
悪魔訪問先 誕パ 予言者 ニュートン βマックス カードをめくる 天使の悪態 疫病引退年
Hell Hull フルーツ ポテト Richard Robert 23才 26才 1972年 1975年 アナサマ アグネス 4000年 6000年 1936年 1941年
英Gol1990
米Wor1990
英Cor1991
米Ber1992
仏1995
米Ace1996
米Ace2001
米SF2006
中2008
日(単)2007
朗2009
英Cor2011 - -
台2017
中2018
諾2018
韓2019
日(文)2019
英Cor2019
英Gol2019
仏2019
葡2004
葡2019
西2019
独2020
尼2021
土2021
露2021
露2022
カ2022


参考図書
Good omens : the nice and accurate prophecies of Agnes Nutter, witch
Terry Pratchett, Neil Gaiman ; [jacket illustration by Chris Moore]
London : Gollancz, 1990
ISBN: 9780575048003
Good omens : the nice and accurate prophecies of Agnes Nutter, witch
Neil Gaiman, Terry Pratchett ; [illustrations by David Frampton]
New York : Workman Publishing, 1990
ISBN: 9780894808531
Good omens : the nice and accurate prophecies of Agnes Nutter, witch
Terry Pratchett, Neil Gaiman
London : Corgi Books, c1990, 1991
ISBN(Corgi ed.): 9780552137034
*Corgiからは1991年に初版出版、その後2011, 2014, 2019にreissued出版
Good omens : the nice and accurate prophecies of Agnes Nutter, witch
Neil Gaiman, Terry Pratchett ; [illustrations by David Frampton]
New York : Berkley Books, c1990, 1992
ISBN(Berkley trade paperback ed.): 9780425132159
Good omens
Neil Gaiman, Terry Pratchett ; [illustrations by David Frampton, cover art by Michael Astrachan]
New York : Ace Books, c1990, 1996
ISBN(Ace mass-market ed.): 0441003257
Good omens : the nice and accurate prophecies of Agnes Nutter, witch
Neil Gaiman, Terry Pratchett ; [illustrations by David Frampton, cover art by Hadyn Cornner]
New York : Ace Books, c1990, 2001
ISBN(Ace trade paperback ed.): 0441008615
Good omens
Neil Gaiman, Terry Pratchett ; [jacket art by Jim Burns]
[S.l.] : SFBC, 2006
ISBN: 9780739474143
Good omens : the nice and accurate prophecies of Agnes Nutter, witch
Terry Pratchett, Neil Gaiman
London : Corgi Books, c1990, 2011
ISBN(Corgi ed. reissued/Transworld): 9780552159845 *Google Booksでプレビュー参照
Good omens : the nice and accurate prophecies of Agnes Nutter, witch
Terry Pratchett, Neil Gaiman
London : Corgi Books, c1990, 2019
ISBN(Corgi ed. reissued): 9781448110230
[The illustrated] Good omens : the nice and accurate prophecies of Agnes Nutter, witch
Terry Pratchett, Neil Gaiman ; illustrated with line drawings and colour plates by Paul Kiddy
London : Gollancz, c1990, 2019
ISBN(standard ed.): 9781473227835
Good omens : the quite nice and fairly accurate : script book
Neil Gaiman
London : Headline, c2019, 2020
ISBN(paperback ed.): 9781472261281
De bons présages (フランス語版)
Terry Pratchett, Neil Gaiman ; traduit de l'anglais par Patrick Marcel ; [illustration de Rowena Morrill]
Paris : J'ai lu, c1990, 1995
ISBN: 9782277238928
De bons présages (フランス語版)
Terry Pratchett, Neil Gaiman ; traduit de l'anglais par Patrick Marcel ; [illustration de couverture Eikasia]
Paris : J'ai lu, c1990, 1995(2005年刷)
ISBN: 9782290315866
De bons présages (フランス語版)
Terry Pratchett, Neil Gaiman ; traduit de l'anglais (Royaume-Uni) par Patrick Marcel ; [d'après Getty Images "Saint Anthony Tormented By Demons"]
Paris : J'ai lu, c1990, 2019
ISBN: 9782290088401
好兆头 (中国簡体字版)
特里·普拉切特, 尼尔·盖曼著 ; 马骁译
南京 : 四川科学技术出版社, 2008.8
ISBN: 9787536465251
好兆头 (中国簡体字版)
特里·普拉切特, 尼尔·盖曼著 ; 马骁译
南京 : 江苏凤凰文艺出版社, 2018
ISBN: 9787559418364
好預兆 (台湾繁体字版)
尼爾·蓋曼, 泰瑞·普莱契著 ; 謝静雯譯
新北(台湾) : 木馬文化出版, 2017.12
ISBN: 9789863594086 *Kindle版を参照
Gode varsler : heksen Agnes Nutters fine og korrekte profetier (ノルウェー語版)
Neil Gaiman og Terry Pratchett ; oversatt av Stian Omland
Bergen : Vigmostad Bjørke 2018
ISBN: 9788241917097 *Google Play版を参照
멋진 징조들
테리 프래쳇, 닐 게이먼 지음
서울 : 시공사, 2019.2 改訂版
ISBN:9788952795649 *2019.7改訂版2刷を参照
Bons augúrios (ポルトガル・ポルトガル語版)
Neil Gaiman e Terry Pratchett ; tradução de Carlos Grifo Babo ; [capa, Samuel Santos]
Lisboa : Presença, 2004
ISBN: 9789722332804
Good omens : belas maldições : as belas e precisas profecias de Agnes Nutter (ブラジル・ポルトガル語版)
Neil Gaiman, Terry Pratchett ; tradução, Fábio Fernandes ; revisão de tradução a partir da edicao original revista, Renata Pettengill
Rio de Janeiro : Bertrand Brasil, c1990, 2019
ISBN: 9788528624168 *Kindle版を参照
Ein gutes Omen (ドイツ語版)
Terry Pratchett, Neil Gaiman ; Aus dem Englischen von Andreas Brandhorst ; [Umschlagabbildung, Josh Kirby]
München : Piper, c1990, 2020
ISBN(6 Aufl.): 9783492281669
*Piperからは2018年に初版出版
Благие знамения (ウクライナ・ロシア語版)
Терри Пратчетт, Нил Гейман ; [пер. с англ. Маргариты Юркан] ; [Иллюстрация на переплете Анатолия Дубовика]
Київ : Форс Україна, 2021
ISBN: 9786177808083
Pertanda-pertanda baik (インドネシア語版)
Neil Gaiman and Terry Pratchett ; alih bahasa, Lulu Wijaya
Jakarta : Gramedia Pustaka Utama, 2021
ISBN: 9786020652054 *Google Play版を参照
Kıyamet Gösterisi : cadı Agnes Çatlak'ın kat'i ve İsabetli kehanetleri (トルコ語)
Terry Pratchett, Neil Gaiman ; çeviren, Niran Elçi ; [Kapak Illüstrasyonu, Gustave Dore]
İstanbul : İthaki, 2021
ISBN: 9786257650519
Благие знамения (ウクライナ・ロシア語版)
Терри Пратчетт, Нил Гейман ; [пер. с англ. Маргариты Юркан] ; [Иллюстрация на переплете Анатолия Дубовика]
Київ : Форс Україна, 2021
ISBN: 9786177808083
Благие знамения(ロシア・ロシア語版)
Терри Пратчетт, Нил Гейман ; перевод с английского Маргариты Юркан под редакцией Михаила Назаренко; [иллюстрациях Полины Граф]
Москва : Эксмо, 2022
ISBN: 9785041604820
Bons averanys : les justes i acurades profecies d'Agnes Guillada, bruixa(スペイン・カタロニア語版)
Terry Pratchett, Neil Gaiman ; traducció, d'Ernest Riera ; il·lustracions, Marina Vidal
[Barcelona] : Mai Més, 2022
ISBN: 9788412493023

*実写ドラマ版&スクリプトブック・原作(文庫本版)・ラジオドラマ版のストーリー中心の見聞読み比べを「グッド・オーメンズ スクリプトブック感想」でしていますので、ご興味あればそちらもどうぞ(^_^)

(2020/10/7公開, 10/8, 10/10, 10/11, 11/14, 11/19, 12/6, 12/20, 12/28, 2021/1/13, 2/15, 6/2, 7/4, 7/12, 7/22, 8/9, 8/29, 9/20, 10/23, 11/27, 11/28, 2022/3/6, 4/10, 2023/3/12, 2023/4/1, 5/4, 8/2, 2024/1/3, 2024/8/11更新)


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